吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

黄金色の景色を掴みたい

主夫
冷凍庫ゼロ作戦シリーズ
朝、夏に貰いまくりの桃のカット冷凍見つける
ヨーグルトと牛乳でミキサー
冷たすぎて胃が悲鳴
女子大喜びの図
空き空き冷凍庫に
ざまぁ見ろとガッツポーズ

山の肉屋へ走る
今日は、安い安いデーということで
ラッキーだった
夕食用に肉屋揚げたて
コロッケ8、唐揚げ8、芋の天ぷら2
合わせて千円いかなかった

この店は密かに
甲州牛のサーロインの切り落としが
業務用に冷凍されている
隠し在庫のようなもので
たぶん、嫌な奴には売らないのだろう
好き嫌いのはっきりしているオレには
商売人のお気持ちがよく分かる
謙虚にお願いする
いつも店用に
まとめて購入させて頂いている
此処の社長
人を見る眼がある

昼飯は、昨日のビーフカレー
爆裂で喰うと美味かった
我が家の周り
東西南北果樹園だらけ
隣に家は皆無ストレスゼロ
台所で洗い物をするだけで
コーヒーを淹れるだけで
気分が落ち着く
季節の自然を眺めながら飯を作り
景色を眺めながら飯を食うと
インスタントラーメンでさえも
じつに美味しく感じるものだ
環境は、人生のすべてを変える
いつも生きててよかったと思う
台所を自分の使いやすいように
オレの厨房風にアレンジした
母ちゃんが帰ってきたら
まぁ、好きなように変えればいいさ

畳が擦り減ってきたので
畳屋を検索したら安いのがあったので
見積もりに来てもらう
営業が来て
畳のサイズが京間なので割高になりますと
高い値を言われる
どうも怪しいと思い、断る
昔、営業マンだったので
人の眼を見ればわかるのだ
近江商人を学んだほうがいい

家の近隣の畳屋を調べる
古い畳屋が5軒あった
よし、廻るかと直ぐに行動
地図を印刷して5軒をメモして
一軒ずつ尋ねてみて値を聞いた
“京間8畳、国産イ草の表替え”
それだけ聞いた

一軒だけ
建物、仕事場、その人の雰囲気
自分の直感でここにしようと決めた
現場の畳を見たいと言うので
一時間後に見に来てくれた
じっくりと畳を見ていた
ヘリを持ち上げ裏返し
畳の縫い目をじっくりと見ていた
この人、できるなと思った

男の全ては行動力と瞬発性
買う相手、消費する者は
すぐに欲しい
これは、商売の基本
説明は要らない

畳を見てくださいと
軽トラからイ草を取り出してきて
畳の種類をじっくりと教えてくれた
古い琉球畳まで持ってきてくれたので
昔、石垣島で生活していたんですと言うと
琉球畳は、わざと造りが荒いんです
とおっしゃった
土地と湿度や空気で
それぞれに違うんですねと答える

素材と陽の焼け具合で
イ草は黄金色の畳の色に変わると言う
これですと黄金色のイ草を見せてくれた
素晴らしく美しいイ草だった
値はするけれど
日々の生活を彩るならば嬉しいことだ
張替えが楽しみだな
良い勉強になった