吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

2畳間20兆円

一日中止まぬ雨
諦めて過ごす
どんどん気温が下がるので
朝からずっと薪ストーブ
ずっと火中に薪を焚べている
身体動かず眠気もしない
愚かな一日楽しみなさい

ずっとこうしておればいい
ダラダラと考えず
暗くなるまで本を読む
テレビはうるさく見る気もせぬし
くだらぬニュースも聞かぬまま
ずっとこうしておればいい

薪ストーブは
光熱費もかからぬからな
自然に迷惑はかけないし
基本料金の請求も来ない
他の支払い請求は
たっぷりと来るけどね
資本社会は
息をするだけ、暮らすだけ
どんなに質素に生きておろうが
何から何まで基本料金請求だ

焚べる材木が無くなると
雨の中、木工場へ取りに行く
身体が濡れても気にしない
ずっとこうしておれば乾くのだ

蒔ストーヴのVIP席
ここは宇宙の二畳間だ
全ては手の届く距離にある
ラヂヲも聞けるし
小さな音楽も聞ける
老後は、ずっとこうしていよう

小さな手製の木箱から
煎餅出してニヤニヤで
兎の様にかじるのだ
煎茶をすすりながら
白々とした果樹畑を
ぼんやり見ているだけで
雨の音も心休まる

薪を焚べては湯をすすり
小便溜まれば便所へ行くる
家族の景色をチラミして
あゝ、休日かと思ふ

珈琲のもかと思うのなら
鉄瓶で湯を沸かして
畳二畳間の喫茶店
洒落たブラジル焙煎豆に
雑に湯を入れる

夕暮れ時になると
酒はまだかなと思い
沢庵の切れ端でもあればいいが、、
天井を眺めながら
無いだろなぁ〜と腕を組む
誰かツマミを買いに行かないかなぁ?
と、小便帰りに家族にぼやいても
誰も聞いていない

そして、またオレは
辺野古で座り込むが如く
二畳間20兆円
こんな宇宙に座布団一枚座り込む
炎の先の自由と希望
呆けた頭で眺めている

駄目な男だと言われようが
静かに本を読みながら
飽きるまで暮らす