吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

暮らしの一頁

早朝、天気がいいので
山の峠の湧き水を汲みに行く
いつも物凄い勢いで永遠に流れている
豊かな水の自然様は有り難い
乾燥地帯で暮らす中東の人達は
5m井戸を掘っても水が無いと言うのに
豊かな水を飲ませてあげてほしい
びっくりするだろうな

水を汲んでいるおばさんがいたので
急かさないように
そ〜っと待っていようと思ったら
”終わったのでどうぞ〜”と言う

おばさんを見ると
たくさんペットボトルに汲んでいた
ちらりと見やると
おばさん歩きながら足を引きずっていた
膝が痛いのだろう
”運ぶよ〜”と声をかけて
重い箱を持ち上げて
三ケース軽自動車に運んであげた
大18本と小さいのが12本もあった
すごい量だな、、
“重いもんねぇ〜”と言ったら
”助かりました
ほんとありがとうございます”と
嬉しそうに笑ってた
役に立てて嬉しい
近くに
天然記念物のザゼン草の群生地がある
散歩がてら誰もいない山を登る
ザゼン草は多年草の里芋類
姿が、座禅僧のようだからと書いていた
昨日の雨で森が濡れていて
朝の光が美しかった

なんだか美味そうだなぁと
可愛らしいザゼン草を見ていた

一個抜いて家で喰ってみようかと
思ったけれど、これは天然記念物
そんな事したら罰が当たるぞと
心に言い聞かせて
そりゃそうだよなと心改める

森では
流れる水の音
野鳥と、木から落ちる
枝と葉っぱの音しか聞こえない
圧倒的な自然環境の中では
都会で画面にかじりつく
お祭り人間の音は聞こえない

いいなぁ、ここは、、
こんな森で暮らしたい