吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

ぼんやりと過ぎていく

東京に来ると
朝のロイヤルホストに来るのが楽しみだ
この店には、話し好きのうるさい客が来ないし
じつに静かで品があるから気持ちがいい

店員のお姉ちゃんも
ホテルマン的なマニュアルに忠実で
少し丁寧すぎるくらいだなぁと思うけれど
嫌味がなくて素晴らしいのだ

自分は、静かに朝のモーニングを食べて
野菜ジュースと温かいコーヒーを二杯飲む
ひとりでしんみりと
いろんなことを思いながら
今日も小さな良い日であればなと願う
レジでお姉ちゃんに会計してもらって
”美味しかった
ごちそうさまありがとうね”と言って
お釣りをもらう

久しぶりに田舎に戻ると
ずいぶんと夜が寒いことに驚き
植えたゴーヤーに水をあげて
草がぼうぼうの畑を眺めながら
あ〜また草刈りだなぁと
他人事のように山を見ている
ぼんやりと生きていければなぁと
これまた他人事のように
思っているわけなのだ

誠実な音楽を聞きながら久米仙を呑んで
ゆっくり寝よう