吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

新しい朝

カントリーハウスに戻る
帰り道、数少ないファミレスに朝一番に立ち寄る
入店後、客はゼロ
適当な場所へ座ろうとすると
おいおい、と言わんばかりに
システム知らんのか?入り口を指され
戻って画面にオレ一人
タッチすると紙が出てきて
おまえはここに座れと言わんばかりに
卓番まで命令される

座ると、水もおしぼりも出てこないシステム
色んな指紋だらけの糞タブレットが置いてあり
”たまに拭いているけど”
の気持ちの悪い糞デジタルタブレット

タブは吠える
適当に押して注文せよ
喰い終わったら
画面の会計ボタンを押して
紙持って金払って帰れ
ロボットが、ほれ喰えと運んできた

余計なモノばっか作りやがって
どいつもこいつも銃殺だなと
あたりまえの人間は思うだろう
宝くじが、当たるから
人間が生涯働ける
自分で注文を鉛筆で書くシステムの
大食堂を作ってやる
“きったねぇ字だな〜
パチパチやってねぇで人が読める字をかけっ!”
と、年老いた従業員に
ピシッと頭を叩かれるのだ

近所を散歩
風はあるけど、まだまだ蒸し暑い

iPodを洗濯して二度修理に出して
基盤まで調査してもらったけれども
復活できずに鉄の塊になってしまった
もう、家にCDは無いし
少しのレコードしか無い
サブスクというシステムは嫌いだけれど
しょうがないので新型のウオークマンを買った
さすが、SONY音が良かった
アナログに音質が設定できて
レコードみたいな音がした
色んなアプリを全部捨てて
音楽だけの鉄のミニ箱

ナチュラリストに向かい
何も要らない生き方を目指している
人付き合いも家族も親族も要らない
それぞれの属さぬ行き方
その方が、平和で平等だ
そのうち要らなくなったら
全てを捨てるだろう

朝は
豆腐とネギの味噌汁にヨーグルト
最近は、これがいい