救急箱の日である
またやらかしてしまった
考えてみれば顔の痒みから始まった
一月前から顔が痒くなってきて
口の周りが少し腫れだした
皮膚科へ行くと、、
炎症を起こしているから軟膏を塗れと渡された
が、まったく効かず
ほんで、東京の皮膚科2軒目へ突入
腫れているねと
腫れ薬軟膏を塗れと2種渡された
が、これも全く効き目無く
どんどん痒くなってきた
田舎へ戻り
行列のできない皮膚科3軒目に突入
頬の血を採取され
顕微鏡で調査されると
ダニだダニだと言うことで
ダニ予防の軟膏をもらう
もうしんどい
勘弁してほしいと思っていたら
なんと!
これまた、全く効かず
泣きそうな風貌になり
ヨタヨタと4軒めの皮膚科へ行く
二時間待たされる
女医さんは
気の強そうな宝塚男優の様な方だった
あ〜っ、、
意識朦朧としているので
言うこと聞かない叩く女医さんだな、、
わたくし、もう限界です
治してくださいと、土下座できる心境だった
女医様
オレの顔をジロジロと眺め
眺める眺める
眺められるは色男、、
そんな余裕は無い
赤いね!腫れてるね!
痒いっ!?頭も痒いっ?
はい、もうぜんぶ痒いです
ニキビダニなんかじゃないよ!
皮膚炎だね!飲み薬と軟膏っ!
助手に、ささっと5種の薬剤を伝え
出しときなっ!と
これで効かなかったら
また来れば良いと
何も書かずに宝塚男優は、立ち去った
飼い犬のような気分
4軒皮膚科周り
ようやく痒みがおさまってきた
もうくたくたでダウン
昨日は
夕刻近所の爺さんらに
呑むから来いと誘われる
男根男、酒の席は断れない
爺さん小屋で酒を呑んだ
オレは、皮膚科巡りで疲れているのに
なんだか爺さん達は絶好調
ヤブ医者はいるぞ!と慰められる
爺さんたちは
訳の判らないスロバキアの酒を呑みだして
オレには、ウイスキーを進めるから
ウイスキーを水割りで呑んだ
酩酊に向かい始めたので
横の用水路で立ち小便する
水流が速く危ないので
気をつけていると
急流で狙いが定まらず
パンツに垂らしてしまう
情けなくなってさぁ帰ろうと
暗中歩きだすと竹につまずき
イタタタタと見やると
爺さんもつまずく
ヨロヨロと家に戻る
草履に血痕が付いており
なんだなんだと酔っ払い
見やると親指が割れていて
風呂場で洗い
急いで自己治療
朝方、親指の痛みで起きる
救急箱を取り出して
赤チンを塗り包帯を巻く
顔は皮膚炎、親指は割れて
情けなく落ち込んでいる
なんで
いつもこんなに馬鹿なのだろうか?
一体どれだけ叱られて
何度失敗すれば
オレの阿呆は治るのだろう
愕然と天井を眺めている
でも、二日酔いじゃないなぁ、、
あ〜、そうか、、
馬鹿を治す薬は、生涯無いんだな