吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

じっとしているのは身体に悪い

ついたてエックスの効果はあるようで
皆さん本日のおすすめを見ている
今日は、何にシバかれに行こうかな?
などと、、
仕事しながら心は酒場へ、、
健全でございますな

先日、新米の旨さで喰い過ぎて
ずっと腹の調子が悪く
うどんばかりを食している
子供か!おまえはっ!と
自分にツッコミを入れながら
過ごしている59歳アホである

こちらでは
もう葡萄も終わるそうで
ブドウ農家は、大忙しだったようだ
昔から、ブドウ農家はお金持ちなので
ブドウ農家へ泥棒がよく入った

とにかく葡萄は、儲かるので
葡萄農家さんの家はみな屋敷が大きく
狭くて300坪くらいの家ばかり
子供が大きくなると
同じ敷地に、親が子どもの家を建てるので
子供は、社会人になって結婚しても
住宅ローンの必要も無い
たいがいが
二世帯住宅で暮らしている
都会で暮らしたことのない人が多い

田舎の人は都会と違い
給料が安くても
生活費にあまり困らない
オレから見るとびっくりするけれど
そうなのだ
だからみんな性格がおっとりしている

子どもたちは
たいがい東京の大学へ行き
都会の狭い貸家で暮らし
卒業すると、都会の窮屈さに堪えきれず
田舎の自宅へ戻り開放感に痺れるそうだ
この国の”生活”という名のうすのろは
なかなか難しいものである

こないだは
近くの家が大火事になった
オレは、東京の店の客から火事を聞いた
500メートルほど離れた工場だったが
近所のおっさん連中に聞くと
だ〜れも知らなかった
ほうけ?と一言
みんな、おっとりしているのだ
おっさんらは、自宅が焼けないと気づかないだろうな

都会育ちのオレには
田舎に住んでいても
おっとりとした感覚がわからない
いつも何かをしていないと
落ち着かないし
朝起きて
はて、今日することがないぞという
生き方ができるわけもなく
あ〜でもないこ〜でもないと
考え動いている方が楽なのだ
もっと過疎地で
もっと面白い暮らしがしてみたい
誰も来ない場所で
予約制の、大衆居酒屋を開くのも面白い
何時に駅に迎えに行くから
美味い野菜と食事と酒呑んで
勝手にタクシー呼んで帰れ
と、いうシステムがいい

腹の調子を整えて山水を汲みに行き
山の古民家を見に行く
よくこんなところに物件があるものだと
いつも感心してしまう
昔の家の構造を見ていると勉強になる
今の建売住宅は50年持たない
古民家は、手入れをすれば300年持つ
家の内部は、涼しく温かい
木の材料がまるでちがう
プラモデルと木の違いみたいだ

都会では、建売住宅に何千万円も
住宅ローンを組み込んで払うみたいだ
しんどいだろうな、えらいことである
都会では、タバコを吸うのに
建売住宅の玄関の外で吸っている人をよく見かける
隣の家まで数十センチだ
あれは見ていてしんどい
互いに凄いストレスだろうなぁと思う

山から家に戻り
娘に頼まれているカレーを仕込む
90円の鶏ガラを買って
コトコトと出汁をとり
台所の残りの材料で作る
家庭のカレーは何でも入れる
夕刻、蓋をしてじっくりと
素材同士の味を落ち着かせている
美味しい御馳走だ
オレは、作っていて腹いっぱいだ
夜は、酒だけでいい