吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

抜かぬが良し

高速を降りた途端に真夏日大都会
いやはやくたくたで
紫外線が眩しくてダウン
仕入れに寄ってレジを待つと
なんで?こんなに買うかね?
びっくりするくらい買う家族
冷蔵庫キッチキチじゃ冷えないよ
電気代も上がるよと思う
長年仕入れをしてレジ待ちしていると
買う物と、その購入者の姿や表情を見ると
その人その人の人生が見えてくる

夫はこんな感じだろうな?とか
冷蔵庫の中がどうなっていて
作る料理はこんな感じだろうとか
家の中のモノモノモノとか、、
皿や箸やカーテン、家の景色
会話も景色も見えてくる
はては、子供を見れば
やっぱりな、、とわかってしまう

観察眼は、職業病
どんどん人嫌いになってくるし
情報にも腹が立ってくるので
何事もまともに考えすぎると
頭がおかしくなってくるから
気をつけなければならない
処置方法は、腹が立っても笑いに変える
日々、ニヤニヤと笑っていればいいし
誰かを笑わせておけばいい
人を幸せにすることだ

昨日の夜、いつものとおり
冷蔵庫に食物が、何も無い
ふと見やると、、
家者は仕事に疲れて寝ておるので
皆の晩飯はどうなるのだろう?と
冷蔵庫の前で、呆然としていた

すると、何事もなかったように
一人カシコセレブが
事務的にチャーハンを作り出した
おっ!少し分けてくれないか!
とお願いしたら
いいよとわけてくれた
土下座の気分である

この家庭は
それぞれに忙しいそうで
食事は、それぞれ自分の時間で作る
すると、キッチンが空くと同時に
天才次女がスープを作り出した
なんだなんだ!それクレそれクレ!
と犬の様に言うておると

なんか作ってあげようか?
と天才次女はオレに優しいので
シーチキン缶があるから
白菜と炒めてくれないか?
と、お願いした
仕事柄
人の作る料理を食べると勉強になる
個性が出るからだ
ウマイウマイと喰えば言いのだ

ドキュメンタリーを見ながら酒を呑んでいたら
少し味が濃いかもしれないと
手作り料理を持ってきてくれた
ありがたい中学生だ
きっと天才女房になるだろう
全部オレの知識教育の力であるな
カッコわらい、、

都会のマンションでは
一升樽でぬかを漬けている
子供のように大切にして
いつもぬか床を心配している
菌が生きているからだ
何処にいても気になるのだ
育てるということは大変なのだ
何事も愛情だ

昨日見た蜂農家のドキュメンタリーで
80歳を過ぎた蜂農家が言っていた
とにかく、蜂を可愛がればいいんだよ
それだけだと、、

今日は、温いから時間加減が難しい
ブスッブスッとぬかにぶち込む
荒々しいブチコミぬか漬けに挑戦している

そろそろ水分が増えてきたので
糠を持ってこないといけない
どんなときも
深い心で、生きていければと思う
はい、合格!
わかった帰れ!