吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

美しさと虚実の境界線

東京住まいの一階のロビー
☆どうぞおつかいください
と書いてある
どうぞと言われても、これ使うかね?
凄いなぁと、シャッターを押した
あの☆印は、どうしてつけたのか気になる
みんな想像していただきたい
おそらく高齢の女性
生活様式は?
自分の人生、振り返り話を
誰か聞いてきてオレに教えてほしい
ん〜、、気になる

しかし増税メガネもぱっとしなかった
もはや、国民に向けての経済政策ではなく
自分の党の生き残り政策
あれに投票する政策の裏の本質を知らない
国民がいるのだから
もはや、呆れ果てているわけで、、

こないだ知り合いと酒を呑みながら
いつものように下ネタと政治の話になった
言うには
“まともにこの国の政治を考えていると
国民が馬鹿すぎて、政治家に腹が立ちすぎて
多くのことをスルーしないと
我の気が狂ってくるから
くれぐれも、まともな人間は気をつけた方がいい”

同感である

さて、理想のない話はやめて
芸術の秋である
東京新聞にオレの好きな芸術家が出てた
画家のスエトモコ
彼女の描く海の絵が好き
大きな大きな絵が欲しい
久高島の海の絵が美しすぎて

もう一人は菅実花
仮想と現実の境界線を表現する

思うに
物事には表と裏の部分が必ずある
裏の部分を徹底的に追求していくと
表の部分との美しい境目が見えてくる

表の部分しか見ない人間は
本質を考えない見ない人
何をしても会話をしても
面白くもなんとも無い様だ
彼女は、昔からのダッチワイフのメーカーオリエント工業に
ラブドール制作を、全て自己資金で依頼して
自分そっくりのラブドールを作り
どっちがホンモノかわからない
虚実の境界線を写し出す表現をする

全て彼女のスタジオで自分一人で撮影する
以前から、オレもラブドールを一体欲しかった
ソファーの横に置いておく
たぶん、気分の悪いときにでも
横に置いておくだけで気持ちが安らぐだろう
ややこしい道具には使わない
ずっと服は着ていて欲しい
変態と思われても気にしない
あれはいい

オリエント工業は凄い
話は、タブーかも知れないけれど
障害の方の、性風俗にも行けず
性を満たすためにもラブドールは
役に立っているのだ
五体満足の人もいれば
身体が不自由な人もいる
人の役に立っているオリエント工業だ
でも、さすがに高くて手が出ない

続いて彼女は
妊婦の姿をしたラブドールを制作して
様々なヌードのポートレートを発表した
虚実と
美しすぎるラブドール

以下、インタビューから抜粋

「大学院では、女性の学生が多く、飲み会で良くガールズトークをしていました。30代の先輩も何人かいて、頻繁に、結婚・出産はどうしようとか、今パートナーがいないから卵子凍結をしておこうかなどという話になりました。
そんなガールズトークを聞いていて、『いっそのことラブドールのような外部媒体に妊娠させて、出産してもらえば、妊娠中の活動制限もないし、キャリア形成の悩みも軽減されるのではないか』というアイデアが浮かびました。
思いついたものの、これはインパクトの強い作品になるし、『そういう作家』という風に色がつくことも予想されたので多少迷いましたが、思いついてしまったのでやろうと決めました。そして、まず手に入れなければいけないものが『ラブドール』だったのですが、これが一体70万円もするのです!でも覚悟を決めて取り組むために購入しました。そしてメーカーさんと協力して妊婦の姿をしたラブドールを作らなければならないので、直接アポを取ってお話に行きました」

虚実現実の果てには
何が見えるのだろうか?

本質を見ることに、、
何事に対しても拒絶しない人
そういう心の美しい人間だけでいい