吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

連鎖をスルーする事

朝、土鍋で飯を炊く
昨日は、鬱陶しい話を聞かされた
悪い景色を追い払う様に今日は良い景色にしよう

また、店の前に警官がいた
何?と聞くと
クレーマーからの電話だと
すみませんと申し訳なさそうな警察官

次は何だ?とオレ
こないだは、タバコを店前で吸うな
灰皿は、外に置くな
敷地内に入れろとクレーマー
名も住所も知らせない
常識気取りのクレーマー

警察官は正義の味方だ
御用聞きではない
くだらぬクレームに時間を割くヒマは無い

君の周りにもいるだろう
悪い空気は、何処にでも集まる
気にすることは無い
君が、物事臨機応変の
弱者に寄り添う優しき人でいれば

電飾看板を道路に出すな
長椅子は置くな
と、クレーマーが電話してきましたと
警察官は、困り顔

あの長椅子はオレが作った
老人が歩き疲れて一休みの長椅子

陽が陰る樹木は、都会には無い
駅から家まで遠い人が休む椅子
こないだは
お婆さんが倒れて休んでいた
隣の居酒屋さんが助けてくれた
水を飲ませて少し落ち着いた
しばらく休んで
ありがとうとお婆さん
息子が車で迎えにきた
そういう弱者の椅子だ

警察官にオレは言った
その電話のクズに言ってくれ
直にオレに言いに来て話せ
来ないなら、君がクレーマーの家まで
今から連れて行け
家がわかれば
毎日行ってやるよ

オレが徹底的に話す
オレはヒマだから
全国どこにでも行くぜ
失うものは、もう何も無い
二時間でも三時間でも話し込むよ
互いに暴れない様に
ずっと見とけよ
オレは、徹底的にしつこいからな
ずっと見とけ

勤勉な警察官は
たまらん顔で帰っていった
彼は、職務を全うしただけだ
何も悪くない
電話一本で
事を済まそうなんて、、
警察官を御用聞きみたいに
扱う人間はクズだ

イトウに話した、、
悪い空気のクズはな、、
群れるんだよ
ひとりっきりで
圧倒的な権力と闘わないんだよ
弱者へ向くんだよ
気を付けろ、、

悪い空気を感じたら
笑いとギャグで美しいくらいに
豊かな景色に変えるんだよ
そして誰かを
いつの日か
無償の愛で幸せにするんだ

空気を変えて
砂糖たっぷりの卵焼きを作って
美味しい飯を食う

中央道の秋の景色も空も
日に日に変わってきたよ
いいね、紅葉