吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

The Forest

外はまだ暗い5時38分
毎日小屋の横をチリンチリンとクマ除けの鈴を鳴らしながら
歩く女性がいる
その音で目が覚めて時計を見るとキッチリ38分
それが彼女のルーティーン
彼女の日課

こちらは、寒くて外に出れない
ストーヴをつけて湯を沸かし
茶をすする
カーテンは、左から開ける
それがオレの日課

銀行に書類を取りに行く
一日事務仕事
どうも事務仕事は苦手
同じ仕事で飽きてくる
創作感が無いから
寝てたほうがましだな

親父は、昔大手の銀行員だった
バリバリに仕事ができた
と、オレに言っていた
きっと嘘だろう
給料いいのに
定年まで勤めりゃよかったな
何故辞めたんだ?
と、聞いたことがある
会社と喧嘩して辞めたと言っていた
ほんとかな?と思った

まぁ、今思えば
あの誰にも従わない性格なら
組織は無理に決まってる
と、今では思っている
余計なDNAは
引き継がないように
くれぐれも気をつけよう

息子もきっと思っているだろうな

一日中、64曲入りのアルバムをリリースした
デヴィッド・シルヴィアンを流す
外の景色に調和して気持ちがいい