吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

小さな世界の細かすぎる男

過疎地で過ごしていると
気分もまぁまぁ穏やかで
あまり細かいことを気にしなくなる
精神上は良い事だけれども
まぁ、びっくりするほど
やる気がでない、、
こら!やる気を出せ!と言われても
それは無理だなぁと、白旗を揚げる

ここは、過疎地だから
そういう無責任な感じでいい
そうだな、そうだなと思う
自分のような人間には、ちょうど良い
ここでは、新聞も配達されないので
ニュース、情報は、自分で調べないとわからない
ネットニュース見ると疲れる

今年に入るも
この国は、何から何まで
ピリピリした雰囲気だな
どうでもいいじゃないか
とか、思う

娘は、寝る前に米を研ぎ
次の日の自分の弁当を作る
保育園時代から、切れ味の鋭い
包丁を使わせているので
今では、自分の好きな食べものを
好きな時間に自分で作る

包丁の刃で手を切ると痛いんだぞ
ということを、、
自覚させる為に使わせている
二度ほど手を切っていたけど
自分で納得していたようだ
自立心を自分で掴ませるための
あたりまえの子育てだけど

男の子ならば、、
男の道理をキッチリ教えて
豊かな自然児に育てていただろうが
女の子には、手は出せないし
何を考えているのか、よくわからない
あれしなさいこれしなさいも一切無く
好きにしろで、とくに話もしない
少し笑わせるくらいだ

親が好き放題生きているのに
言えるわけがない

娘のお弁当のおかずの残りを
期待するけれど、、、
最近は全然残っていないから
そ〜っと誰もいなくなった隙に
バレないように冷蔵庫の残り物で
自分の飯を作っている
人の家の冷蔵庫を覗く感じだ

”とろ〜りあふれる
チーズ入りソーセージ”
というジャケットのウインナーがあった
チーズをウインナーに入れるかね!?
と、ぶつぶつ言いながら
野菜室には、ほうれん草もあったので
塩胡椒で炒めて食べた
居心地の悪い日々であるがしょうがない

近所のおっさんから
親戚の物件があるから見に行こうと
電話があった
オレの住居探しが皆気になっているようで
あそこの景色がいい、あそこはダメだとか
過疎地の話で盛り上がっている
彼らが言うには、、
若いのに、、、
たったひとりで男のロマンに
向かっている姿が羨ましいと言うけれど
知るかそんなもんである
よくよく話を聞いていると、、
要は、オレの住む広い土地に
プレハブ小屋を建てて
彼らは呑んではしゃいで
人生を楽しもうとしているようだ
勝手なもんだ
こらっ!金を出せっ金をっ!
と、言いたいけれども
場所が見つからないから
まだ先の話だ
おっさんが、楽しそうだと
もうひとりついてきて
三人でjeepに乗り込み
山の上の古民家を見に行った

構造を見るだけで
修復にどれだけかかるか
大体目安はつく
古すぎて駄目だなっ
と言う

周りは、一面桃畑
農家さんが枝を切っていた
のどかな光景に
気持ちがいいなぁと
三人で自然の景色を眺めていた

山を降りて
おっさんたちを送り
”とろ〜りあふれるチーズ入りソーセージ”
を、思い出した

あっ!たぶん明日の弁当に使うんだろなぁ
やばいなぁ食っちゃったから
娘に、叱られるなぁと思って
あわててスーパーへ走り
”とろ〜りあふれるチーズ入りソーセージ”
を二袋買う
なかなか美味かったので
一個は、オレ用だ

このオレ様がだな、、
なんだか小さい世界で生きているなぁ、、と
なにが”とろ〜りあふれるチーズ入りソーセージ”だ
しょうもないネーミングつけやがって、、
オレの方が溢れとるっちゅうねんボケがっ!
しばくぞボケっ!!
と、グダグダとぶつぶつ言いながら
温泉スタンドで2発汲む

なんか、湯の出が少ない
言いにくかったけれど、事務所の女性に
“いつもより湯の出が少なくて、、”と
困った顔で言ったら
情けなく感じたのか、
外に出てきてくれて100円くれた
あっと瞬時に頭ポリポリの図
お〜っ、この手があったか!!

なんだか疲れているけれど
久しぶりに音楽を聴く余裕ができた