吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

ふっかんペタペタボクシング部

京王線で新宿へ向かう
観察
前席シート若いアベック
おぼっちゃま風男と女20代

子連れの親子が乗ってきて
小さい男の子が横に座る
お父さんは、足に障害があるようだった
おぼっちゃま全く気づかずスマホ
横の彼女の行動の速さに感心した

男性の右足を見るなり
おぼっちゃまをこづく
腕を引っ張り立ち上がり
どうぞとお父さんに席を譲ろうとする
大丈夫ですよと遠慮なさる
彼女は、おぼっちゃまの腕を掴み
グイッと引っ張り横に移動させる
あ〜、、と、
おぼっちゃん男スマホ離さず
若いお父さん
ありがとうと会釈して席に座る
息子も父さんと座れて嬉しそう

おぼっちゃま
彼女立たせて座っておる
情けない景色
さすがに、おぼっちゃま
ようやく気づいたか、
彼女に座ってと交代する

おそい、行動が遅すぎる
おかまか?おまえは、、

子供に対する親のしつけ
相対的に出ていた二人の完成形
生き方を表すだろう
この先も、
まともな親と
幼稚甘やかしのバカ親の典型

イトウとボクシング屋で待ち伏せ
イトウは、ジムに通っているので
グローヴについて店員に質問していた
店員さん、素人に対しても
決して上から目線ではなく
わかりやすく丁寧に答えていた
イトウは、戻ってきて
店員さんに、聞こえない声
小声で、丁寧だけれど話が長いと
一喝していて爆笑
イトウにかかったら
男は、全員クソ味噌にあしらわれる
それをオレはずっと見てきている
イトウは、客を客とも思っていない
素晴らしい仕事ぶりなのだ
笑顔の裏には毒しかない

ど素人のオレは、常にカッコからなので
とにかくサンドバックを天井から吊って
老後の寂しさで我の首を吊る前に
サンドバックを撃つべし!
もう自分から逃げられない環境づくり

サンドバックは、注文を受けてから作成するそうで
質感もいろいろある様だ
これだな、と瞬時に決めた
カタログをもらって
いつもの様に早まらず
じっくりと思考して時期を見て注文しようと思う

なんせ、はじめてグローブをつけて嬉しいので
イトウをペタペタ殴って楽しんでいた
今日は、フックの打ち方を教えてもらった
と、言うていた

田舎の散歩は
自然が多くて気持ちがいいけれど
同じ景色ばかりで
面白くもなんともない
峡南に行っても同じだろう
時間の無駄だと先読みしている
老後は、必ず脚から弱ってくる
家でゴロゴロしていても
ヒマと呆けと同じ日々で死ぬだけだ
くだらぬ人生とわかっているので
常に人とは違う、新規人生を考える
朝は、ラジを体操と畑の草むしり
サンドバックがあれば
揺らしながら足でリズムをとって
体全体で拳を撃ち込む
最高の全身運動だ
たぶん
よちよち歩きになってもできるだろう
ジムは、行くのもめんどくさいし
たぶん狭くて汗臭いだろうから
広い家で練習に励む
まったく格闘技に興味もないし
ボクシングにも興味がないし
野球以外は、燃えたことがないし
基本スポーツは好きではない
持久力はゼロ
でも、自分のできる事ばかりで生きていくのは
男として面白味がないとは思っている

昔、とりあえず殴りつける
死んだ親父が言っていた

“人と同じことをするな、真逆の道をいけ
男は口先だけだ
群れずになんでも反抗して
とりあえずは、一人でやって失敗しろ
何を思われようが、人を見下して生きることだ
敵を作れ、成長はおまえしだいだ”

と、厳しい親父に教わったから
小さい頃からなるべく人を
下に見るように気をつけているが
どうにも、誰しも親父のトラウマがある
子供とはそういうもの
そこから抜け出すのが成長
親の精神を超えること
冷酷さと優しさ
自分で褒めたいほどに溢れているので
人の寂しさもよくわかる

イトウとボクシング部を結成する
部員はふたりだけ
大昔、30代の後半に野球部を結成した
チームを作り、知らない人達に声をかけて
エラーしても怒らない野球
経験者が威張らない野球
というチームを集めてリーグを作った
総勢200人弱集めた
リーグ規定も自分で作り
監督を集めて会議もして開幕式もやった
ギャグと爆笑の連続
キャッチボールをしたことがない
ゆる肩の男も差別しなかった
全員同等で全員酒が呑めるチームだった
みんな酒を酌み交わすためだけに
野球していたようなもんだ
それにも飽きて、面倒臭くなって解散した

タバコを吸わないオレは
葉巻き部を作った
ワイルドにキューバの葉巻を吸って
いかしてるだろ?の葉巻き部
部員は、オレ一人だった
徹底的にケースやらマッチやら
こだわったが、、
どうにも葉巻が咽せてしょうがないので
涙を流しながら解散
全部タバコを吸う男にあげた
なかなか、部を継続するのは難しいものだ

おばはんが、スーパーで孫の服を選んでいる図↓