吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

飛んで火に入る梅雨の虫

梅雨も終わりそうな蒸す蒸す日
畑では、夏野菜が採れ出した
店用にと、溢れる野菜を積み込んで
いざ、東京

都会セレブリーナ・ボクサー・イトウマンションに
荷を運び込む、ちょい名書きが長いな
都会分譲マンションセレブリーナ
気ままな一人暮らし
腹立つイトウイトワ、羨ましい限りである
奴は、糞面白くもない男との
なんとなくの夫婦家庭生活など
一切必要としないし
好き放題、生き放題の
自由人生イトウイトワ仁淀川部屋出身

ほれ、もってけ泥棒と、溢れる野菜を手渡す
イトウイトワ感動していた
あっ!トマト持ってくるの忘れた
忙しすぎて忘れるぞ
じゃな、、と少し話して去る

イトウは遂に
8オンスの本革のグラヴを発注したと
しかも、教わっているのは
ライト級一位のプロ
今日も、行ってくると言う
ぐぐぐ〜っビビって後退り
常々、オレがオレがのオレなのに
完全に先を越されている
すげぇな、女の行動は

下者を見る様な視線、、
先生は、褒め上手だから
素質がいいと言ってくれるけど
全然、そんなことはないと
自分の謙遜までし始めた
ぐぐぐ、、また後退り、、

相手を殴る時は、、
腕は足と同時に出す
こちらの動きが読めぬ様に撃つのだ
と教えてくれた、

じゃどうも、失礼しましたと
荷をおろしてヘボ男は去ることにした

なんか、腹立つなと思うので
昼酒だな、と考える

よし、赤羽だ!
せんべろの聖地、下町赤羽へ走る

気分を変えて大衆酒場へ
もちろん老舗の居酒屋
ちゃらいギラギラの店には行かない
安くて、ほっといてくれる店
常連が、客を睨まない
くだらん話を話しかけて来ない店

ここは、以前イトウに教えてもらった
いやはや素晴らしかった
いい店だ
店員は、皆70歳代
おばさんは一人
電卓を打ち間違えて
指が細いとだめだねぇ〜と
同時にボタンを打っちゃうからさぁ、、
笑いながらオレを見る
シラウオの様な指だからだね〜
と、爆笑
ギャグが効いていて面白すぎる
おばさんの雑さがまたいい感じ
人生適当、いいねぇ〜
人だね人、、

生粋の東京下町の人は
人間性に粋がある
セコさはゼロ
細かいことは気にしない
損して得する近江商人に似ている
格好がいい

呑みながら勉強する
ず〜っと商売を経験していると
値段や店の景色を見るだけで
酒や食品の月々の仕入れ値
人件費、客単価、日々の売り上げ、年商まで
大体読める様になる
上手だなと感じる店は、
だいたい老舗の大衆居酒屋
とにかく、清潔で空気のいい店
勉強になる

感じたヒントは、
すべてをイトウに直感で伝える
ただただ、酩酊に向かい
呑んでいるわけではないのだ
日々の景色は、全てに繋がっている
どうでもいい知識も
あらゆる知識も、人生に必要

全世界への好奇心と行動力
これが少しでもあれば
人生は、愉快に生きていける
地獄赤羽また来よう