吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

小市民の釣り

昨日は、
必死で事務仕事を終わらせて夕刻焼津へ飛んだ
慌てたせいか、仕掛けを忘れたので釣具屋へ
ちょい投げシリーズのジャケット買い
車泊場へ向かう途中思い出す
あっ!餌買うのわすれたっ!
小学生並みのあわてんぼうだ
生き餌で勝負と色々と調べておいた
今回は、イソメという餌
店で見ると、赤イソメ青イソメだと、、
芋焼酎かっ!と唸る
青イソメの方がジャケット的に品があったので
ガッシャンと自販機で買った
24時間自販機で買えるとな
車泊場パーキングに止める
まだ暑さに寝れぬ事はない
金を使わぬ遊びがいちばんだ
さてと、焼津駅の居酒屋へ行く

こないだは、静岡、清水と居酒屋廻ったけれど
どうにも人も多いし、街が大きすぎて落ち着かない
この焼津は、シャッター街だらけ
これは、日本もえらいことになってきているぞ
都市部ばかりに集中して
他はもう年寄りだけになっちゃうよ

今日は、蕎麦屋が休みだったので
初めての居酒屋へ行ってみる
酒の値段は、相応だったけれども
料理が何気に高いね、と思うが
なかなか静かないい店だった
白センマイの酢味噌と地物刺と塩モツ煮を食す
塩もつ煮の底の方に
うずらの卵が2個入っていて
これは、嬉しいものだな〜と喜ぶ

二件目は、2回目
スナックみたいなカラオケのある小さな店
もちろん煙草吸い放題
こういうとこでは煙草は気にしない
ここも静かで、うるさいバカ客がいない
一人でこなす女店主
来ないだ来てくださいましたよね?
と話しかけてきたので

はいはい、落ち着くんで
また、来ましたと答えたら嬉しそうだった
瓶ビールがないので生ビールを呑む
自家製焼売を頼んだら
焼売は、電子レンジでチ〜ンしていた
お〜っっキッチリと黒帯だな、と唸る

カウンターの隅は店の荷物置き場で
分厚い電話帳が置いてあって
メニューは、奥に挟まっていた
まぁ、片付けるのが苦手なんだろ
めんどくさいからメニューもいいや、
オレの横では、、
静岡おでんが電気保温鍋の中
ぬくぬくと具材風呂の様で温められていて
ガラスを除き見たけれども
湯気で具材が何があるのかわからなかった

女店主が煙草を吸いながら
蓋を開けて取ってくださいね、
何を食べたか後で言って下さればいいです
とおっしゃる
あ、そですかそですかと
せっかくなので
さつま揚げど黒ハンペンを取って食べた
お〜、なかなか味が染みている
静岡の濃厚な色のおでん

薄味好きな自分も、これはこれで美味いぞ
とカラシをたっぷりつけて喰った
やっぱりカラシだぜ
カラシベットリがいいんだ
酎ハイを2杯呑んでごちそうさま
1200円だった

雑多だけれど、こういう昭和の店が良い
こういう人間的な店がないね最近は
何でもかんでもタッチパネルとペイペイ
BGMはうるさいし、ギラギラ男が多いしな
何でも便利に合理的にとな
洒落臭い店ばかりだよ
もううんざりだねオレは

今日も、小雨の中一人釣り部楽しんだ
フグフグフグとフグ釣り名人かオレは、
と凹んでいると遂に初のカサゴが釣れた
小さいけれども味噌汁入れて喰うと美味いぞ
よしよしと海水汲んで持ち帰る

家に帰ってもまだ生きていたので
容器に移し替えて見ていると
何だか可愛くて、カサゴちゃん
とても食える感じじゃないぞ
悪いが、死ぬるまでペットにしよう
何度も揺らして空気を入れている
まずは、釣れたからいい
ベテラン釣りを見ていると
みんな椅子に腰掛けて
いろんな荷物を持っている
海にがんがんコマセを蒔いてさ
あれ、海に良くないと思うけどね
海の底は泥だらけになっちゃうよ
オレは釣れなくてもコマセはまかない
素人五目釣りで少ない荷物
さっと釣って帰る方がカッコいい
何でもハマりすぎると物が増えるだけだ