吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

サンチェスタ

所用ありきで東京へ
セレヴィな女史と、久しぶりの外食
焼きとんの大衆居酒屋へ行く
毎回、混み混みで席が狭い
皆、肩を寄せ合うようにバッグを膝に抱え呑んでいる
しかも客同士の声がうるさい
カウンターで呑んでいても
話す気になれない
チレと小袋をたべてチューハイ飲んで出る

なんであんな大声で話す必要があるかね?
あれは、大声が連鎖する仕組みで
馬鹿ばっかりということだ
この世に、オレが大勢いたら
それはそれは静かで、
みんな居心地良さそうに
小声で飲んでいるだろうし
どうぞどうぞお先にどうぞと
譲り合いばかりしているだろう

最近イトウにいつも言う
まともな日本人は、
もはや30%だ30%
その30%の
少数派の物分かりの日本人が来るような
店づくりをしているのだから
儲かるわけがないわけだ
それが、クソ資本主義だよ
でもな、それいいんだよ
その人たちが喜べばそれでいいんだ
馬鹿が来ると、疲れるだろ?
それでいいんだ

静かな2軒目へ行く
いまだに関税交渉の
口ばっかりのトランプの行動力と
度胸のなさに辟易していると、、
今度は、小泉劇場ときたよ
と、呆れ果てている
頭のいい女は、会話の先を読むので
男は、いつも会話の出口を探しながら
あ〜だこ〜だとなるわけで
ささっと会話の裏に隠れようとすると
もはや、出口のドアはロックされているわけで
もう、どうしようもなくなって
白旗あげて、酒を呑み呑み
宙を仰ぐしか無いわけだ

東京から戻り後輩の米農家に聞く
政府が米のバッタ屋みたいになってるぞ?
すると後輩農家が言う
“古古古米ですよ、
あれは、家畜のエサ米です
私たち、銘柄米は、
儲かってるJAから
肥料や資材を買わなくてはいけないし
それなりに、経費がかかるのです
農家は、まったく潤ってはいないのです”
と言う

彼も専業では喰っていけず
働きながら農業を続けている
あのエサ米買いに、、
競うように列に並び
買えた買えたと喜び呆け
家のバカでかい馬鹿冷蔵庫に
冷凍食品も押し込むわけだ

飽食の時代に生まれた
どうしようもない日本人達は
これからもずっとそのままだろう

気分を変える為にも、、
まともな人達は、
いつも自分がまともであればいいし
自分を尊重 Respect yourselfだ
日々、自分のやるべきことをやればいい

隣の畑のおばさんが
大きな実の絹さやエンドウをたくさんくれた
おばさんも完全無農薬
玉ねぎは、マルチもかけず
立派な玉ねぎに育っていた
昨日は、自分で草刈機で草を刈っていた
恐るべきスーパー婆ちゃんだ

新しい方法をいつも考えている
雑草抜きは、腰が痛むので
バケツ並べて椅子にしている
これは、いいぞと喜んでいるし
ニンジンちゃんも育っている
アブラムシが鬱陶しいけど
酢を蒔きちらして応戦している
これから、闘いの日々が始まる
男は度胸だよな、寅さん

今週は、
デヴィッド・ギルゴールばかり聞いている
好きなんだなこの人の音
音楽に、景色が出てくる
今日なんか、曇りの重い空の先
小さな光が見える感じ
そこに手を伸ばして
光の先の虹を掴みたい気分になる
良質の音楽は、
疾走感とロマンチックな景色を描く
そうであってほしいね