吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

大都会の荒野へ


61歳児になってから
この先の事事をいろんな角度で考えている
いつも気合と根性を入れているが
いろんなことに飽きてきた
もういいだろうと思い
3時間の東京車移動をやめることにした

正直、いろんな車に乗ってきたが
車は大して好きではないし
ボンネットも開けたことがないし、運転にも興味がない
いつも飛ばさないし安全運転だけれど、、
10年先は、反射神経も相当鈍るだろう
じゃ鈍行電車で行き帰りしようと思うたけれど
この過疎地、バスは1日2便しかなく
甲府駅まで行ったとしても帰れない
腹立ってきたので、
甲府駅前の安い寝床を借りればいいと思っていたら
相変わらずの強運男
駅前の1Rマンションを貸してくれると言うので
見に行くことにして甲府へ飛んだ
安すぎる値段で貸してくれて
ユニットバスもついている

まぁ、週末だけなので寝れればいいし
大都会なので安酒屋もたくさんある
これは、生活に響きが出るなと思った
貸してくれると言うので、すぐに借りることにした
ハウスクリーニングもしてくれて
エアコンもあるし、礼金も要らないとのことで
じつに助かったが、網戸が無かった
さすがに貸主に網戸付けてほしいとは言えないので
知り合いのリフォーム屋さんをすぐに呼んで
サイズを測ってもらって調達してほしいと頼んだら
急ぎますね、とOKしてくれた
歩いてみたら駅まで9分
甲府市丸の内という一等地だった
過疎地の30畳のリビングから
大都会の六畳間ユニットバスへ
水道代もガス代も申し訳ないくらいの
破格の安家賃込みにしてくれると言う
いやはや、運がいいけれど
お金は怖いので、、
きちんと取ってくれとお願いする

遊牧民の遺伝子なので
どっちにしても所有欲がなさすぎる
この、ダイナミクスも面白いだろう
なんとも思わない
時事、人生を楽しめばいい

まぁ、飯は作らないし
水を入れる小さな冷蔵庫とコップひとつあればいい
カーテンも要らないかな?
南側だから眩しいな、レースのやつでいい
そういうわけで、得意の現地調査開始
早速、朝7時から営業している安い食堂を見つけた
蕎麦屋も二軒見つけた
以前からお気に入りの居酒屋へは5分で行ける
酒呑んで寝て帰ればいい

これでよし、身軽でいこう
畑仕事にも身が入る

大好きなザ・デラインズの新譜が出た
ソングライティングとギターで作家のウィリー・ヴローティン
この人の”荒野にて”という作品を読んで心打たれた
映画にもなったけれど、、
ザ・デラインズ
彼らの作る音の間の景色が美しい