
夜の九時になるとおねむの神様がやってくる
六畳部屋に畳のベッド
22時には床につき
一瞬にして眠ってしまう
朝は、三時に目が覚める
もう眠れない
朝の4時には寒さのピークだが
お布団の中は暖かくて毎日汗をかく
いまだに毛布が必要ない
お布団には神様が宿っていると信じている
昔から、上質の布団を大切に使っている
敷布団は、北海道の布団屋さんで
自分のサイズにこしらえてもらい
掛け布団は、
空気で浮きそうなくらい軽く暖かい
全て生成りの生地が好きで
柄物は嫌っている
だいぶ小部屋にも慣れてきて
炊事洗濯全てをこなせるようになった
広い部屋には開放感があるが
小部屋は、全てがコンパクトで
埃も立たずに掃除が楽だ

物事は考えようというけれども
コンパクトというのはシンプルでよろしい
朝六時に朝飯を食し弁当を作る
おっさんが肩に下げて
会社に持っていくような
保温の弁当箱
昔からずいぶん気に入っている
この時代、昼食は外で食べたら千円
たいして美味しくないし混んでいる
どこの店も
化学調味料がわんさか入っているし
身体によくはない
うちの店は化学調味料は使わないが
味は薄いけれど素朴な味だ
野菜も何もかも身体にいい
わかる人にわかればそれでいい
無駄なアピールはしない
自分で作った野菜を使い
朝とは違うおかず弁当を
自分のために作っている
温もりがあるからいいし勉強になる
アラスカ小屋で木工の合間に
弁当を食べるのが嬉しい
今は、コンパクト部屋の家具を
全て作り直していて
朝ごはんを食べながらも
小さな部屋の景色を眺めながら
あ〜でもないこ〜でもないと
アイデアを巡らせている
南向きの部屋は昼間は暖かく
角部屋なので空気も通り心地よい

ここ大都会甲府の夜の街は
溢れるほど店があるけれど
安くて静かで美味い店は無い
サイゼリアも飽きてきた
私が行ける店は、
朝七時半からやっている
老夫婦の食堂だけである
最近は、家で一人居酒屋
白菜を茹でて大根おろし
そんなもので十分
長年使っている鉄瓶を
横に置いてコンロで湯を沸かし
麦焼酎を呑みながら
爺さんのように楽しんでいる
知り合いの爺さんが
こないだ言うていた
“生涯、
男でも女でもいいんだ
互いに気を使わず
いつでも行き来できて
どんなことでも
些細な心の奥底やらも
何もかもを話せるような
優しい自然体の親友が欲しい”と、、
歳をとるということは
清潔に生き切るということなのかな、、
61歳児勉強中也
