吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

サンダーロードを、ずるむけで超えていく

酒を飲んだので、オレの馬クルマを最寄りの駅前の駐車場に置いていた。
今日歩いて馬クルマを持ち帰りに行ったら、一時間かかった。
猛烈な暑さの中の5キロ弱だった。

朝歩と合わせて10km歩いたわけだ。
ずいぶんと体力もついてきた。
自分との約束は、
これから先、あと55年間自分の飯を作り
病になったり、薬を飲みながらでも
脚の動く身体で生き続けることなのだ。

110歳まで
暴言とギャグと悪口を吐きながら楽しい人生を送るのだ。
まぁなんとかなるだろう。
あと55年で、人間の醜い部分と
美しい景色を全部見てやるつもりだ。

都会の人間は考えられないだろうけど
最寄りの駅と言っても田舎は大変なのだ。
車がないと田舎では生活ができない。
自然も多く、人ともすれ違わないし、
空気も水も美味しいし、都会のように鼻毛が伸びないけれど
何にしても、田舎にはリスクがあるものだ。

大都市で、田舎に憧れている人は、
リスクを受け入れる人間にならないと
なにをやってもまず無理だろう。
な〜んにもないと思っていたほうがいい。
な〜んもないんだよ人生は。
生きることは、大したことじゃないんだよ。
何処かの国の哲学者が言っていたな。

葡萄農家さんが忙しくなってきた。
収穫の季節だ。
葡萄農家さんがくれるのだけれど、
我が家は、食べないから困るのだ。
体に影響はないというけれど、
消防車のような噴射農薬を毎日見たら食べれない。

朝歩のルートをそろそろ変えないと身体が飽きるだろうな
と思い、昨日コースを変えてみた。
まぁまぁだった。

今朝、またいつもの道を歩いていた。
どうやら自分の身体は飽きていないようだ。

「継続は力なり」という言葉を、
この歳でやっと信じることができるようになった。
遅すぎる。
でも、若い頃から胡散臭くて大嫌いだった。
でも、今ようやく理解できるようになった。
遅咲きのサンダーロードでもいいじゃないか。

継続は力になるよ、三日坊主は駄目だね。
すぐに飽きてしまう人間はね、人間に飽きられるんだ。
しつこくしつこく自分にしつこく、
人に優しく生きる人がきっと幸せになるんだろな。

我が家では、
だいたい、オレの前でトレペが無くなっている。
エチケットがなさすぎると言うのに
また今日も変えていないやつがいる。
犯人探しも腹立ってきた。
しょうがないから、この暑いのに
またトレペを買いに行った。

「森のこみち」という
殴りたくなるようなジャケットだったけど買った。
腹立つから、マジックで落書きしてやった。

あいつらはアホだから、
全然オレの落書きに気づかないだろうな。
落書きしたことは一生言わない。
ざまぁ見ろ、オレだけが一生知っていることなのだ。
あいつらは、またトレペを変えないだろう。
女はアホだな、替えなきゃいいさ。
フフフ、オレだけが知っているのだ。
トレペを替えるたびにな。