吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

祝29年、fromアイデン&ティティ

拝啓、けいこちゃん
こちらは、夕刻まで雨でした
今日は、居酒屋海風の開業29年目の日です

よく頑張ったということで
それでよしとしましょう
僕らは、何周年記念というのをしたことが無い
ただ、また明日が来るだけなので
祝い事には興味がない
皆で酒を酌み交わすのもね、、
なんだか、イトウちゃんもオレもしんどい
何処かで静か〜に呑もうと思っている

毎月の物価高
酒屋も毎月値上げしているが、
請求書に値上げの紙を入れてくるだけで
一言もなく値上げと毎月紙が来る
請求書の封を開けるたびに気分が悪い

一方的なペラ一枚で値上げ
昔は、営業マンが頭を下げにきて
申し訳ないと言うてくれるので
こちらも頑張りますからと、、
互いの関係性が成り立っていた

居酒屋も大変だと思う
でも、値段が限界だな
この国は、
徐々に徐々に滅びていくのだろうか?
政治のせいか?民度の低い国民のせいか?

”北の国から”を見てほしい
皆で助け合い、困った人に手を差し伸べ
苦しみを分かち合い
皆で笑い涙して酒を呑み、
地域のために力強く生きる人の姿を
地域の中で、自分がどう生きるかを考える
アイデンティティというものが、
この国の大昔にはあったようだね
今は、みんな居場所がないようだ
なんだか、寂しいねこの国は

我が家の、畑
雨の後には、たくさんの種が芽を出して
葱の向こうには大根の芽が見えて
雨の粒が葉を濡らしている
とても、可愛い景色なのだ
必死で生き抜こうとするその姿を見ていると
人間は、駄目だねぇとぶつぶつと思うている

毎日茄子ばかり喰うて
毎日一人酒を呑んでいる
考える人生の哲学
簡単なことは何だろう
人の気分を良くすること
答えのない優しさ
庭に赤い花の種を蒔こう