吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

大量生産で踏み潰された人形一匹

収穫した野菜を3箱、居酒屋海風に届ける
どれもみずみずしい力作だ
白菜は甘くレタスもキャベツも甘々で
美味しく食べていただきたい
立川のイケヤに行く
皿を見ようとおもったが
なんせ広く急ぐように歩くけれど
こういうところでは、欲しいものが何も無い
どうにもぷんぷんと工業製品の臭いが臭くて
歩き回ったが、帰ることにした
レジを通り過ぎて帰ろうとすると
何かを買わないと駐車場が無料にならないという
困ったな〜何も要らないんだけれどな、と
ふとそばを見ると191円の札があり
大量のぬいぐるみが押し潰されるように
山積みになっていた
これでいいやと潰されまくっていた
一個を取ったら
ぬいぐるみのケツに
トレペのような札が縫われまくりで
可哀想になぁとレジで191円払って帰った

正月は、みなさん家族と一緒にこたつで
ゆっくりと過ごすというのが日本人だという
オレ、完全に無理だなぁ
年末年始の家族だんらん
その景色は、昔から
耐えられないくらい息苦しい
別に、集まらなくても
それぞれ楽しんでいればいいのだ
わざわざ寺や神社なんぞ
行かなくてもいいだろうと思う
おみくじ引いて今年の運をみて喜ぶ姿

貴様、昨年のあの醜さは何なのだ?
己の奥底の我を知れ我を、、と
どつきたくなるわけで
スーパーやガソリンスタンドに
大量に押し寄せる
あの景色
あほだなぁ〜と思うのだね

飯なんぞ
二、三日喰えなくても平気だろ
なんでそんなに山積みにしてカードで買うかね?
と、
我は、牛乳一本手に持って
レジに並んで空を見つめているのである

むすめにあげるお年玉のポチ袋
買うのもあほらしいので
印刷して自分で作った
大晦日に家に戻り
近所の爺さん連中と
居酒屋アラスカで酒を呑んで
元旦にお年玉をあげて
二日の朝には家に戻って
事務仕事でもして
稲荷屋食堂は5日まで休みだから
夕刻より一人で本でも読んで
つまみを作って酒を呑んでいよう
友達のいない人は、こんなもんだよ