満開近く咲き出した桜
暴走自転車を漕ぎまくり
桜見る人を観察しながら仕入れに向かう
皆、スマホでパチパチの図
ガラケーと言われる携帯は無くなるそうだ
スマホに買い換えないで
携帯持たずの家の電話でいいね
忙しそうにすることはないよ
仕事を終えてグダグダと
イトウ大先生に人生の話をしながら
店のカウンターで呑んでいたら
帰るのが面倒くさくなって
店で寝る
始発で帰る電車の中で
バイトの女子に
いつものシモネタドン引きハラスメントで
笑わせるのを忘れてしまった
今度は気をつけようと反省
始発の電車で
酔ったサラリーマンがユラユラと
泳ぐようにつり革を握りしめ
膝をガクガクしながら揺れていた
彼は、電車が止まるたびに
いかんいかんしっかりしなきゃと
その都度、駅を確認していた
オレの眼の前のサラリーマンは
確かにグダグダだったけれど
自分には
酔ってベロベロ状態の気持ちは痛いほど理解できる
数え切れないくらい思い出したくもない
恥ずかしいありえない経験も多々
人の事は言えない
辱めの情けない人生ありき
それが自分に誠実な男だと
オレは思う
同志を観察しながら我思うべく
彼は何かと闘っているな、、、
吊り革に揺さぶられながらも
どんな芸術家よりも人生をロックンロールしてるよ
オレはそう思った
始発の帰り道
雨風が凄まじかった
闘う揺れる男に
オレも負けてはいられない
洗濯して
焼酎をトマトジュースで割って
寝よう
まだ呑むんかい!
と、我ツッコミ阿呆の男
今日一日に勝って寝るとしよう
夢は見たくない