吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

身体と脳を休めましょう

昨日は、早朝から大嫌いな事務仕事
年末になるとわたしたちは税金との格闘になる
夕刻、重いパソコン持って大都会甲府へ出向き
税務の担当の方にデーターを渡して
数字だらけの画面を見ながら四苦八苦

なんせ、今年から店の場所が変わったので
移転処理の色んな権利関係の書類が必要で
それを税務署に提出しなければいけない
どうやらオレのデーター処理にも問題があるらしく
帳簿をややこしくしてしまっているとの事
ややこしい男だな

頭を抱えながら説明を聞くが
税務関係はややこしい
いやはや、ややこしいですな〜
と頭を抱えていた
二人であ〜だこうだと問答しながら
周りを見ると誰もいなくなっていた

担当の方を残業させてしまった
気付いたら夜の九時近かった
申し訳ないと思いながらも
ふたりで四時間格闘したわけだ

まだまだ終わらない
こういう仕事はじつに身体に響く
これを日々こなす仕事の人もいる
どんなに給料を積まれても
自分の腕が上がろうが
オレは絶対やらないなと痛感する
これは、精神が病気になる

もう、頭痛がしてきたし
帰りはスーパーも空いてないし
飯も食わずに帰宅
もうボロボロだと酒呑んで寝ることにする
呑むんかい!てか自分に言いながら呑む

朝起きて
身体を休めに山の温泉へ向かう
車で15分の距離に温泉場が5箇所くらいある
10年前、此処に住む以前に
温泉場を全て調査した
車で一時間以内に
温泉場が30箇所くらいはある

休日になると一人で東京から現地調査に来て
数ヶ月かけ一日二軒ずつ全部入浴して
値段も匂いも湯質もぜ〜んぶ調査して
データを取った
水で薄めていないかな?とか
細かく調査した
良質の温泉場の近くに住みたかった
温泉は神様だから
性格がバカしつこいので
現地調査が好きなのだ
人の話や情報は一切信用しない
何事も、その場所に行って
自分で感じ取る
何事も合理的に考えない事
良いも悪いも
掴むように誠実に

その場を感じ取る事
何よりも損得を捨て
あ〜だこうだと考える前に
その場の空気に入り込み
静かに自分の身を任せること
これ、面倒くさいけど
おもろ幸せに生きる基本

山の温泉客はゼロだった
入浴料は500円
湯船にしみじみと浸かり
湯量に満足する
だいぶ前に、このひとつ先の温泉場へ
行ったのを思い出した
間違えたわけだけど
いい温泉だった
温泉もぬるめでじわじわと暖まる

もう身体がホクホクで帰る
昼前になり腹が減ったので飯屋へ
好きじゃないタブレットで注文する
嫌いなプラ板もたくさんあった
右隣の老夫婦がタブレットの押し間違えで
小声の喧嘩が始まった
オマエがそこを押すからだと言いなさる
店員さんが来て修正すると
また、あ〜だこうだと始まった

どうでもいいぞ、そういうのは
くだらぬ生き方だと思うぞ
と、飯を食うて左の
タブレットを見ると
持ち帰りのプラ容器の80%減量を進めて
おります、減量利益分
一部の金額を
環境保護団体に寄付しますと
言うてなさる
一部てなんぼだ?
右は右、左は左だなと飯を食う

ニュースを見ると
可愛らしい一歳の子供
病気の心臓手術で
アメリカで手術する寄付を募っていた
支援団体もあるそうだ
ポスターを見て皆が寄付していた
本日で5億4千万円集まりましたと言う
手術代金5億4千万
良かったということだ

もしも?
とある家庭が、、
カツカツの収入で暮らし
誰の援助も無く
幸せを失った日
失った想い出を
日々忘れることも無く
悔しさを噛み締めながら
言葉にも出さず
前向きに生きようとする
日々の中で
この場面を見たら
どう感じるのだろう?と
そういう景色が浮かんでくる
なんだかな、、
情報は
流せばいいというものではない

効率を求めるあまりに
効率が、生きる喜びを
追い越している
と、誰かが言っていたのを
思い出した

帰り道
メキシコクエルボの
テキーラとレモンを買って帰る