吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

2022.12.31

今年最終日
自分自身、じつに穏やかで豊かな一日だった
数年前、布団は一生使える
綿、ウール100%日本製の上等の布団で寝ろ
ということを知り
一生モノだから贅沢では無い
と言い聞かせ
頑張って何から何まで調べ尽くして
オール純国産手作り布団を使っている
北海道産の掛け布団は気温が0℃でも
毛布無しで寝れる
冬のこの時期は
毎朝キッチリ四時半に
うっすらと寒さを感じて一度目覚める
それでも毛布は使わない
100%ウールは、まだまだ暖かすぎる
冬の寒さに慣れろと誰かに教わった

今日も6時40分に
熊よけの鈴を鳴らしながら歩く
おばあさんの散歩の足跡で目が覚めて
ラヂヲのニュースを聞きながら
ぼんやりと一日を考えて起きた

豊かな感じがしていた
ずっと考えていたアラジンストーヴの
芯を自分の手で替えてみたかった
芯を取り寄せて苦手な説明書に没頭
すべてを解体して焦らずじっくりと挑戦した
アラジンストーヴを作った人は天才だな
きちんと使えば一生モノだ
すべての部品はメーカーにあるし
昔からの日本製は凄い
何もかも少しづつ頑張って
良いものを使うこと
キレイに磨きまくり
素晴らしい炎が出来あがった
ガッツポーズ
やれば出来るじゃないかオレ

ほんで、人生二度目の障子替えに突入
水で障子枠を洗い
障子をそ〜っと剥がして乾かす
糊を刷毛で細かく塗って
少しは上達
障子職人は凄いんだろうなと
丁寧にやったつもりだが
まぁ下手くそだな
でも糊が乾くと
キレイにパリッと張った
娘に運ばせてはめ込んで
ガッツポーズ
やれば出来るじゃないか
居酒屋おやじは
何でも出来る何でも考える
スーパーマンでなければならない
障子は美しい

あ〜だこうだと作っていると
母ちゃんは、餅を餅つき機で作っていた
きなこもちを頂く
雑煮はこれでいけるとな
アンプ棚も作り直す
これで、すっきり気持ち良い

夕刻、知の巨人
立花隆のドキュメンタリーを見る
彼の死への考え方は
自分と同じだった
立花隆曰く
”死んだら、墓も戒名も要らない
死んだらゴミとして捨ててもらいたい
集めた書籍は絶対に
一冊残らず古本屋で売り切って欲しい”
とな、
氏の財産は本しか無かったそうだ
贅沢品が全然無くて
びっくりするくらい質素だったという

オレもこんな男を目指したい
いつの日か、流れる水になること

今年一番響いた曲は
やっぱりこれしかなかった
魂に刺さって
ぐっときて溢れた

来年も自分にしくよろだ