吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

商店街のエマニュエル

海抜0.1メートルの江東区から
海抜500メートルの自宅へ戻る
日々のダイナミクスを感じている
何も変わらない何も足さない
キャンプ場じゃない場所で
何処でも車泊は面白い
ぜひすすめる
いろんな角度から自分の生活が見える
一日の小便の回数や
朝、水で顔を洗える幸せ
大切な水、身体が洗える銭湯の幸せ
見逃していた
いろんな景色を感じられる
続けられそうだ

最終日の朝に砂町銀座商店街に立ち寄る
銭湯や食堂、居酒屋
色んな場所で年齢の人間観察をしていたが
顔が生きていたのは
何処でも80歳代だった
生き様が顔に出るというのは
じつに豊かで美しい

最近では、
安易に自分の興味ばかりを
追い求める人間が多い
その顔には
溢れる豊かさが見えない

いやはや、70歳に至るまで
表情に経験と優しさが
顔に刻まれていない人が多い
顔や話し方、、
千差万別で面白いのだ

死ぬるまで時間を作り
日本全国
島々までの人間観察をしたい

家に戻り疲れもゼロなので
腑に落ちない車内を作り直す
テーブルも取り出して作り直す
ベッドも補修
使ってみないとわからなかった
要らないものもあるし
必要なものもある
どんどん削って軽量化に務めよう
ギャグで身軽な旅を楽しむために
日々を豊かに彩るために生きるべし

車中でずっと聞いていた音は
エリザ・ギルギストン
舌を噛みそうな名前だ
彼女の歌が
自分を励ましてくれた
もう彼女は70代だ
美しい声が、こんな感じで
歌っているようだった

あなたは
人生でいろんな事をやらかしてしまった
真っ逆さまに転げ落ちては
子供のように真っ直ぐで
泥を浴びながら泥を浴びせ
何かにしがみついて生きてきた
人は人
自分を信じて
死ぬまでゆっくり行きなさい
死ぬために生きなさい

そんな感じの歌に聴こえたから
ずっと繰り返し聞いていたのだよ