吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

もっこりもくもくの日

薪ストーヴを掃除機で掃除をしていたら
カラカラ吸い込みの悪い音がする
どうしましたか?とホースを外すと
燃えカスのネジが出てきた
曲がったネジと曲がっていないネジだった
なんだか人間模様を見ているようだ

マッチョで一本気のネジに対するは
あ〜でもないこ〜でもないと
熱い熱いと燃やされながら
曲がりくねりの道を歩き
疲れ果ててしまったのだろう
なんだかひん曲がったネジのほうが
愛着が湧いてくる

“頑張ったけど、、
曲がっちゃったよ、、とほほ、、”
そんな感じのネジである

オレは言うだろう
もう、無駄な抵抗はするな
貴様如きで希望を求めジタバタするな
現実を見てあきらめろ
と、ひん曲がったネジに言うだろう
なぜなら
オレのほうが
もっこりとひん曲がっているからだ

もう若くはない
日々バカでおもろく生きることにしている

今日は、キッチリ決めていた
昼間から炭火ホルモン焼き屋で
麦酒を呑んでもくもくの日なのだ

お店ではなく、家の作業場
スーパーで安いホルモンと激辛シマ腸を買うてきて
家に戻り、野菜を探すと何も無い
芽の出てきている古い玉葱が一個だけあったので
芽をとって、まぁいいや

焼き炭を作って煙の開始
近所のおっさんを誘おうと思ったけど
面倒くさいので
平日昼のひとりホルモン焼き
家ではないので
煙を気にせずガンガン燃せる
まるで鶴橋の焼肉屋に居るようだ
気分がいいので麦酒を二本呑んでやった
煙の向こうに山が見えるぜ
何かに勝った気がした

途中で気づいた
オレは、昔からそんなに肉は喰えないのだ
すぐに飽きてくる
チューハイ呑みたいなぁと
思いながら
ホルモン残して終了

まぁやりきったからこれでいい
準備も簡単だし
次回は、誰かと煙を楽しもう

湯を沸かして
コーヒー飲んで眠くなる
もっこりもくもくの日であった