吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

魂を均し続ける男

世間では三連休
渋滞の予感がしていたので
四時に起床
都会を抜け出すように帰る
案の定、一時間遅れていたら
渋滞に巻き込まれていた模様

山梨36℃絶倫の暑さ
35℃を超えると
都会も田舎も変わらぬ暑さとなる
もはや限界、されど幻界
家には戻らず希望をみる為に
高校球児の姿を眼に焼き付けに行く
コンビニに寄り朝飯と氷を買う
ザ・サンクス
ここは、まだ寄れる
イレブンは大大嫌い
トヨタ車も大大嫌い
鬱陶しくて見るのも嫌だ
嫌いなものは嫌いなのだから
しょうがない
好きか嫌いかは大切

ザ・山梨県高校野球大会三回戦
野球場は聖地

子供の頃
巨人の目立たぬ河埜選手に
本気で憧れた野球少年だった
たま〜にしかホームランを打たないのが
現実的な気がして良かったのだ

選手整列では
毎回、心臓を掴まれて魂が湧き上がる

たまらない男同士の
平等に、きちんと闘おうとする
誠実な景色だ
決着は大切なのだ
昨年、甲子園夏の大会で優勝した
名門私立お金かかるでぇ〜の山梨学院VS
県立めっちゃかしこやでぇ〜の進学高校甲府西高校
わかりやすい対決
ほぼ、山梨出身は皆無の全国レベルの高校よりは
そりゃ地元民ばかりの県立を応援します
なんと、6対3まで頑張って
両チーム素晴らしい試合
選手号泣の姿を見た瞬間に
たまらず息子の姿を見る感じになって涙が出ました

野球は素晴らしい
このヒリヒリ感がたまらない
来た魂をしばき倒すために打つ
じつにシンプルで
一生懸命の男の姿

麦わら帽子を持ってきていないので
タオルを頭に被って観戦
二試合目の県立山梨高校も
見ていたけど
猛暑で身体が焼けそうになり
二回表で幻界
トイレでじゃぶじゃぶ顔を洗って
猛暑の中、フラフラで帰宅
鏡を見ると酩酊状態の様に
身体が灼けているぞと娘に笑われる
ヒリヒリ肌が痛かった

野球は、精神の訓練でもあるし
目立たぬ男が居てこそ
良いものを作り上げられる

レギュラーに出れずも
グラウンドをトンボで均す姿を
見るたびにじ〜んとくるのだ
この裏方のような瞬間こそが
本物の男の姿なのだ
あ〜熱くなってきて涙が出そうになる

いい景色を見せてもらった
さぁ、オレはオレの路を磨こう