朝の土鍋飯
焦げ無しで、土鍋にくっつきもしない
完璧な飯が炊ける様になった
米は冷水で洗い浸す
火を止めるタイミングも難しい
飯炊は奥が深いけど楽しい
おっさんになると
惣菜は買わないで野菜中心の食生活
健康のために、酒を美味しく呑むために
日頃のキッチリ生活は大事なのだ
朝の6時に起きて
キャベツと胡瓜に重しをのせて
ミキサーで抜群の味の自家製ドレッシング
朝から仕込んでいるアホな男はいないだろう
それにしても
春キャベツと胡瓜の塩漬けは美味い
焼津のふんわり鰹節
これがまた美味しくて
富士川やっこにも
晒し葱と鰹節
食すと抜群に旨くて
酒のつまみに最高なのだ
好きなように一人で暮らし始めて
料理に対する意識が変わった
美味しく楽しく美しく暮らすこと
暮らせる資金力があっても
時間に追われて約束に追われ
日々を忙しく生きる勤勉な日本人は
幸福の本質を知っているのだろうか?
老後にいくら時間があっても
やるべき時間は、今なのだから
いろんな人間を観察してきたけれど
自分時間とは、
自分の力で奪い作り得るものだと思う

高校入学の娘の祝いは
モノや金では無く回転寿司
久しぶりに
君ら元気で生きてましたか〜?
と、笑わせながら女子部の家に行く
庭の桜も満開だった
家の中は、もはや
ナチュラル思考の女の館だった
キレイに片付けられていて
無駄なものは無く
オレの居場所何一つ無く
シンプルで清潔で簡素
なるほどなぁと感心する
女には女の世界があるのだな
チェーン店の回転寿司へ
オレはいつものマグロとシメサバ
食いながらビール2杯と
日本酒とガリとガリ
それぞれに喰うて
女子部はデザートも喰って腹いっぱい
で、会計したら四人で5700円
隣のテーブルを見たら
皿の高さが段違い
よくまぁあの高さまで喰えるよな〜と驚く
あまりの少食で
店側に申し訳ない心持ちであった
女子家に戻り、
八畳間の片隅に車泊布団を敷く
家から持ってきた泡盛松藤で一人二次会
テレビをつけると寅さんがやっていた
リリーシリーズだった
泡盛呑みながら
なんだかフラフラと出掛けては
楽しそうに生きる寅さんの姿に
自分を見ている様だなぁと
バカだなぁ〜とツッコミを入れては
寅次郎の優しさに
うるっとくるのであった
おばちゃん酒もういっぱいおくれ
あんたっ!呑み過ぎだよっ
しょうがないわねぇ、、
松藤のジャケットには
マツフヂと書いてあるんだよ
朝早く起きたら
朝ごはん作ろうか?と言うてくれたけど
”ありがとう”とお断りして
じゃあべんきでね〜さようなら〜っ
車泊布団を積み込んで
ライアンアダムス流しながら家路へ向かう
やるべきことが多すぎて、、と
少し呑みすぎたなぁ、と
釣りに行きたいなぁ、と
ふらりふらりと旅に出ようか
暗闇の中も歩いていこうか

