吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

歩きすぎて小指が痛い

東京2days
ボロ雑巾のごたる疲れ果てる
労働も、一段落がついた頃
もういいだろと、
カウンターで崩れ果てるように
静かに酒を呑むことにしている
お店のお客さんは気づかない
いつも自然体だから
労働の後の、久米仙の水割り
美味しくて美味しくてたまらない

イトウと2階のお客さんの
会計しながらの会話を
さりげなく聞いていた
全部美味しかったとな、、
隣のお客さんのオーダーが
通ってなかったみたいで、
その時の従業員さんの対応が
素晴らしすぎて、もう感動しましたと
嬉しいことを言うていた

あ〜あいつだな、、
あのとき、バイトくんが
”注文を忘れていたのでお願いします”
と言うてきた

”これから揚げるから少し時間かかるぞ
お客さんに正直に言うてこい
自分のミスで忘れましたっ!と
気持ちを込めて言えば
許してくれるもんだからな”
と言うたら、いい返事をしていた

説明するバイトくんを見ていた
隣のお客さんが感激したと、、
”従業員に、どういう指導をされているのですか?”
と、聞かれたから
”考えろ、人を観察して考えろ
客が、気持ちよく呑めるように
余計な事はするな、
と言うているだけですよ、、
きっと、彼の親のしつけがいいのでしょう”
と、言うとびっくりしていた

勘のいい子
できる子はできるし
わかってない子は
言われ慣れをしている
事の本質を探らない
今の小さい子、大人を怖がらない
恐怖を感じない

親の育て方ひとつ
あ〜してこ〜してと言われ続け
君には、引き出しも少ない
生きる選択肢も少ない
君は、選ぶ親を間違えただけ
考えない、抜け出さない
ずっとそのままだ

ありがとう、ごちそうさま
と、相手を瞬間的に思いやる事
そう、シンプルでいい

昼は、吉祥寺へ電車で出かけ
なんとか横丁へ行ってみた
無理だな、この場所は

吉祥寺、考えられない人の数
この国は、都市部に集まりすぎだ
異常だよ
なんでもあるけど
この国には、大切なものが何にもない

中国人の大衆居酒屋で昼酒
うるさくなくてよかった
ほっとした

有名な炒飯も初めて食ったけど
オレには、味がしょっぱくてだめだった
なんにせよ、人の多さはしんどい
店に戻り寝る

ラジヲのニュースを聞きながら
もみ手擦り合わせ
下手へ下手へと
すりすり外交の男の談話
相手をイラッともさせない

トランプさんよ、
古き良きアメリカにするんだろ?
グダグダやってねぇで
早くどんどん関税かけて
やると言ったら早くやれ
いちいち駆け引きするんじゃねぇぞ
イライラするんだよ
それでも男か、ニャロメ〜
と、ぶつぶつと小言を言うて寝て
頑張って働いた