吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

ぶっ潰せ!フカ・チャポ

整地板と言うらしい
あの鉄の塊
ゲートボールやソフトボールのグループが
あれで整地をしている姿を
オレは、ずっと観察していた

オレはいつも思っていた
大きなグラウンドの端の方をウオーキングする人
マラソンする人の通り道は整地してくれないわけで
自分らが使う場所だけ綺麗にしている
自分らのことばかりだ
歩きながら立ち止まり、金具の仕組みを毎日見ていた

話は変わるが、オレの場合の幼い頃の思想は
悪しき敵と戦う仮面ライダーで始まり
アニメのタイガーマスクで正義と悪の隙間を見た
そう、タイガーマスクの哀しさと
暴力の理由を見た時に、度肝を抜かれ涙が溢れてきた
何が悪で何が正義なんだろう?と
幼いオレは疑問を持ったのだ
常識とはなんだ?普通てなんだ?
先生、それは、本当に正義で正解なのか?
問いただしたことがある
ややこしいことを言うなと怒鳴られ
いつかしばいたると思うたのだ

大人になってから
任侠映画とギャング映画に夢中になり
真っ当な任侠の世界と、ギャングの裏切りと家族愛
それで人間の思想感を学んだ
黒い部分にも真っ赤な美しい血が流れているし
正義の中にも澱みきった醜い嘘がある

悪をしようが何をしようが
何がどうであろうが
弱者を騙さず
圧倒的に守り切るのが正義なのだと思ったのだ

で、整地板
オレが歩きまくる場所
あの婆さんが、5周歩く場所
ヨボヨボの爺さんが一周歩く場所
どんどん地が固くなるオレら弱者の通り道
あいつら自分らの場所ばかり整地しやがってと
腹立ってきたので
一人でゲリラ整地を施すことにした

日々観察していたので要領を得た
ゲリラ・オレは、作戦決行の日を伺っていた
昨日の夕方薄暗くなって今だと決めて
オレは軽トラで爆走して現地に着いた
案の定、誰もいなかったので
グラウンドの網を全開放にして
軽トラでグラウンドに突入した
行政の人に、勝手に備品を使わんで欲しい
と、注意されるかもしれんが
その場合の対処方法も想定していた

あっという間に、重い整地板を軽トラ後部に取り付けて
車を走らせた
ぐんぐん走らせた
一周460メートルのグラウンド
端ばかりをグイグイと土を耕したのだ
後部を振り返りながらグングン綺麗になる土を眺めながら
よっしゃっ〜!やったぞ〜!とガッツポーズ
麻薬王のエル・チャポの気分だ
弱者のためにも、ルールはぶっ壊すためにあるのだ

完全に整地を施し
整地板を元に戻し、軽トラを外に出して
何度もオレたちのコーナーを眺めていた
ウォーキングが楽しみだ
あら?歩きやすくなったわねと感じるかもしれない

これで雨が降ったら土も柔くなるから
もう一度、ぶっ潰してやるつもりだ

今日は、気分も晴れたので
肉じゃがとオムライスを作った
昔、オークラのシェフに
オムライスの具材は、
炒めながらちんこの様に立てろ!と
どつかれながら教わった
遊び人のオレを見て
おまえは遊んで立ちすぎだっ!
料理に真摯に向かえ!とよくしばかれたものだ
まぁ、ゲリラだからしょうがない