北と南のブツ運びで身体が悲鳴をあげている
ようやくブツを運び込み
いったいこのブツを何処にしまうのか
想像しただけで地獄が待っている
今日で電線を撤去されるので
もう灯りのつかない店になって
滑り落ちるように解体の景色が始まるだろう
ヘルタースケルターが鳴っている
南は土間打ちが始まる
入り口ドア建具がもう出来ているようだ
市販のノブは使いたくない
入り口は大事
何事も初めて触れる場所には
気合と魂
人を寄せ付ける魅力
人を近寄らせない魅力
共に大切で
入店したら、あ〜だこうだと言わず
説明を求めず、考えなさいよ
この店を楽しむ覚悟をしなさいよ
と、いうのがドアノブの役目
ドアノブに触れたら闇への旅が始まるわけだ
ヘルタースケルター
んな、大袈裟な、、、
ではあるが、そんなもんである
ドアノブと階段の手摺り
1996年秋
それ用の流木を探しに、富士川を辿り
河口で流木を拾って三菱デリカにぶち込んで
店へ運び、大工に取り付けてもらった
自分の気合を注入したわけだが
ドアノブも階段手摺りも
沢山の人に触られてピカピカに輝いた
いい景色になった
また富士川の河口へ行かなきゃならない
自分との約束だな、、
今日久しぶりに田舎に戻れる
日程を調整しよう
ドアノブには魂を注入しないと
良い客が来ない
これは、ほんとなのだ、、
良い客だけが来て欲しい
毎日、家に帰りシャワーを浴びて
リクライニングチェアーで焼酎を呑む
焼酎を一口呑んで
パンツにシャツで、そのまま眠ってしまう
揺られながら気持ちがいいのか
馬鹿面で深夜一時に目が覚める
いかんいかんとパジャマに着替えてまた寝る
それでも、体は疲れているのに
早朝5時にキッチリと目が覚めてしまう
最近、ずっとこうだ、、
どこでも気にせずに
畳一畳
ぐっすり七時間、眠れる男になりたい