吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

ゴッファ

The Godfatherを久しぶりに見る
マリオ・プーゾ原作
フランシス・フォード・コッポラが
見事に壮大な家族の景色を描いた作品

20代前半この映画を見て魂を撃ち抜かれた
以来、この映画を超えた作品に出会ったことがない
人生への考え方が随分と変わった
日本社会では描けない映画
誰しもそういう映画はあると思う
映画は人を変える

その頃は、サラリーマンだった
この映画は全てに通じると分かって
何度も見たし、マーロン・ブランドの
全てのセリフに耳を傾けた
酒に酔うと、喋り方まで真似をした

組織の中で生き残る方法
人を育てること
人間の魂を揺さぶること
弱者を守り、切り捨てること
人を使い、嫌われ者になること
アウトローになり組織を潰すこと
圧倒的な存在感を出して
金を稼ぐ方法

先が見えて、できてしまうと
誰しも面白く無いだろう
ストレスで給料が成り立つ
資本主義日本社会の構造がわかったら
会社勤めを辞めた人もいるだろう
人生とは誠実さと矛盾
醜さと美しさ
ややこしいことが
満ち溢れたものなのだろう
そういう何から何までの全てをこの映画で学んだ
シシリア島のコルレオーネ村からニューヨークまで
イタリアの石畳の古い美しい景色から
下水道の臭い、地下から溢れる水蒸気
忠実に生きること
何回見ても新鮮
この映画は4時間もある
気づいたら深夜だった
ニーノ・ロータの音楽が頭から離れない
1972年に公開されたってことは
オレが小学校2年生の鼻垂れ時代に作られたってこと
今でも凄すぎる映画だ