吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

太陽への道程

もうすぐ10月1日海風の開業日だ
1996年から始まって26年目に突入する予定

正直に言って
こんな感じで良く続けて来れたと思う
こんな感じ?とは
ロナや時代云々ではなくて
自分の”性質”としてのこんな感じだ

アホな綿クズの様なワタクシ
すぐに飽きる、すぐに腹が立つ、生意気
言うことは聞かない、反抗する、しつこい
保守を嫌う、グループを嫌う
人の悪口は大好き、同調意識ゼロ

こんな
日本人の感覚を嫌うような人間が
よくも続けてこれたと思う
人間に恵まれて、人間に騙されて
溢れる良い経験をした結果だと思う

25年やりきった海風記念日パーティー?
元パンク少年
そんな幼稚で糞の様なことは
もちろん3回死んでもしない
そう、何もなかったように自然体
淡々とあと75年続けて
誰も見たこともない夢を見て
ギャグを吐きながら
静かに終わるのが美しい

従業員からいい話を聞いた
最近いらっしゃる一人のお客さんに言われたそうだ
家が埼玉でこないだ初めて来ましたと
良い店なのでそれから気になり
途中下車してこの店に来る
角を曲がり提灯の明かりがついていると
心のなかで、ガッツポーズするんです
たまらなく嬉しいんですと
おっしゃったそうだ

ありがたい話だ
こんな時期に店を開けているのは
従業員だけのためだけではなく
得意先のことでもあるのです
酒屋さんは開業から色々と世話してくれたし
みんな業者は大変なのです
だから続けようと思うてます
見えない空気の連鎖が
こういうお客さんを連れてきてくれるのでしょう
それぞれの日々
それぞれの誠実な日々
心の灯を大切にして頂きたい