吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

身ひとつ幸せ一掴み

材木を取りに行く
赤松の板を切ってくれていたが
楢の分厚い板は切れなかったから
また来いと言われガックリ
明日来るから何時に来ればいいか、と聞くと
朝早くからやってるから
ゆっくり切るとこ見ちょしと
いつもの調子の甲州弁で言われる
来るのに一時間近くかかるのに、、
帰ろうとすると、赤松持ってけし!
あっ、そうかと軽トラに積んで帰る
たまらんなぁと帰り道、、
韮崎から富士山が良く見えた
だいぶ疲れがたまっているな、、
家に着いて、ソファーで仮眠してから
4mの木を降ろしてノコでカット
明日持ってって機械カンナで削ってもらうことにする
それにしてもゴツイ

南口海風、イトウからのメールでは
昨日壁に漆喰を塗ったそうだ
乾いたら色が変わるだろう
全体的には、自分の思った通りの
感じになってきている
素晴らしい大工職人の技術

もうこの景色を見ていると
完全に店をやる気が無くなってきた
居酒屋にはもったいない造りだ
ここを都会の別荘にして
毎日この開放感のある窓から
グラウンドを見ながら
一人で酒を呑んでいようと思う

あ〜、でも風呂場がないな、、
厨房でシャワーだな
どっちにしろ最高だろうな
理想の男の遊び場の完成だ

18歳から反抗一筋
必死で闘ってきたおかげだ
ということにしておこう
この場所が出来上がったら
寂しくも、己と闘っていたあの頃
圧倒的な自立の勇気を褒めまくって
自分に爆呑してあげるのだ
そしてずっと一緒に付いてきてくれた
全身の身体を大切にしようと思っている
昔は昔
ゆっくり歩いて行こう

毎日魂に響く
静かな”本物の唄”を
ずっと探している