吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

You Can’t Go Back If There’s Nothing To Go Back To

東京の家に来ると
いつも全倒れの自転車置き場がある
荒くれ者の団地ではないし
東京の大概の団地は
年収が300万円以上でないと住めないと言う
300万稼ぐのは
勤め人でも大変だと思う

私なんぞは自営業で保証が無い身分
年収など信用してもらえないし
どんな審査も通らない
年払いの現金一括で家賃を払うしか
信用してもらえない

団地には、一人暮らしのお年寄が多い
エレベーターに乗るとお年寄ばかり
お年寄りはキチンと挨拶してくれる
気持ちが良いし
オレなんぞも今日は天気がいいですね
と、話しかけると
とても嬉しそうに話しかけてくれる
時代は違えども、先人の意見は
きちんと聞くものだと思う

日本全国挨拶党なので
エレベーターで人に会うと
こんにちわ、おはようございますと挨拶する
残念ながらオレの統計では
若い人は積極的に80%挨拶しない
それでもオレは挨拶する
若者が悪いと言っているわけではないが
年上だろうがなんだろうが
どんなことでも自己発信してほしいし
気にせずに自己完結して欲しい
地球人なのだから
まぁ、人は人だからどうでもいいけれど

ここの自転車置き場はいつも倒れ集団だ
他の自転車置き場は倒れていない
多分、風がモロに当たるので全倒れになる
普通の人は、毎度倒れていたら別の場所へ
移動する
さすがのオレもここには止められない
見るたびに全倒れの景色
荒くれ者のマフィアの光景だ

今日初めて
倒れていない自転車が遊々と輝いていた
荒くれ者を気にせずに
その一台は
風向きと逆に!止めていたのである
日々の生活観察者なので
なるほどなと感心した
荒くれ者の中の知識人の反抗者
逃げないパンクだ

ちなみに、四人の息子、娘に
常に全体を見る観察者であれと
勉強はどうでもいいからと
幼い頃から、それだけは教えていた
四人とも
常に大人を観察している様に育った
全員、見すぎる癖がついた
必ず、大人はウソをつくから
気をつけろと教えたので
キッチリと教えを守っている様だ
とーと(父)だけは
ウソをついたことが一切無いと
言っていたけれども
もうバレているようだ

でもね、オレは思うんだけども
毎日倒れている我が自転車を見て
起き上がらせて仕事に出向く人
その人達には自転車など
どうでもいいのだ
と、考えると
小さいことにグダグダと
我が身を守るように生きている
日本人気質では無いということで
とても勇敢で嬉しい

意外に自転車全倒れの人達は
生き方が
キッチリしているかもしれないし
人に溢れるほど優しいのかもしれない
ウワベで人は見ない人なんだろうと
つくづく思うのである

が、、、
まぁ、そういう人は雑だろうな、、、
どうでもいいや

アホなことを言いながらも
北口海風はあと3日で終る
今日もテーブル板を運んで
ようやく重い仕事が終わって
ラスト二日
店で仕事ができるありがたさを
噛み締めようと思っている

最終日にイトウが、今までの思い出で
女性本能で泣かなかったら?
殴ってでも泣かせてみようと思っている

日本の上場企業の社長は
時代を恐れずギャグを忘れず
いろんなハラスメントに負けないで
知らんがな精神で、突き進んで頂きたい
株価は下がれど、我が心の上場を考えて