吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

サンキュー

↑17年前の海風

26年、よく頑張って一幕終わり
昨日は、席数を減らしながらも沢山のお客さんが来た
色々と、お客さんに頂いたし
ありがたい心持ちである
数日前から予約の電話が多かった
100名以上の予約があったが
売上だけを考えて
店のキャパを超える仕事はするな
思考を受け身にするなと
いつも叱っているので
せっかくだけれども、全てお断りさせた
商売というものは
川の様に流れていくので
現実的には、何の保証もない
なんにせよ
一時の流れには乗らないほうが賢いし
流行りはゴミのように廃る
皆が追い求める欲しがっている場所には、、
豊かな本質が繋がっていく景色が無い
気をつけることは
流行りに足を踏み入れない事くらいだろう

反省会をするひまもなく解体仕事が始まる
新店舗もそろそろ見えてきつつある
経営的に、今よりも客数が少ない店で
どう、売上を上げていくか
いちばん難しいところである
普通ならば?
キャパの増える店作りをするけれども
仕方がない
しかも、造りが、じつに難しい
飲食店は、まずやれない造りだった
人間性が、じつにしつこいし
皆が求めるものは殴りたくなるし
いつも、ややこしい道に行きたがる
しょうがない、、癖みたいなものだ

話は変わるが、、
小学生の頃は、チラシの裏に腹立つ奴らの
いつか殴る全リストを書いていたし
勉強も運動も何でもできる
クラスの人気者の弱点はいつも観察していたし

皆が言わないので
好かれていると思うなよ?と
人気者に小声で何度も脅したことがある
見事に、どす黒い少年だった
全校生徒の写生大会、川沿いで絵を書いた
皆で、キレイな絵を描きましょうと
女性担任が言うのでイラッときた

その担任は
成績が良く明るく教えやすい生徒にだけ優しくて
弱者に厳しかった
公立小学校で僕らの時代は
貧困家庭もいたし、引きこもりもいたし
多国籍の生徒もいた
自分には全部仲良く同じに見えた
差別も溢れるほどあった

見えないところで、皆を同等に扱わない
教師の表裏のうわべの姿勢に
ムカついていたのだろう
オレは、溢れる自然の緑と真っ黒な川を描いてやった
少年の小さな反抗だ

翌日、職員室に呼び出されて理由を聞かれた
あなたは変わっているよ
何故、皆と同じ、綺麗な川を描かないの?
と、聞かれた
心臓が唸りを上げていたのを覚えている

オレにはそう見えたんだ、、と答えた
教師は、呆気にとられていたが
おまえの心の底を描いただけだと
言おうと思ったけれども言えなかった
言っておけば
気持ちの何かが変わっていただろう
大人は、小さな話を
子供に対して気をつけなければならない
子供は敏感だ
無償の愛の本質を躾けずに
モノや情報を与えて、すくすくと育てていると
将来の大人のカスを量産する
それが、今の時代になった

話が、変わりまくったが
ややこしい人間は、ややこしいことをする
それも、いい部分だ
少しは、おおらかな心の広い人間に成長したのか?
と、自分に言い聞かせることがある
昔、金を稼ぐ店に飽きて
一人になりたくて店を造った
17年前の写真があった
いちいちややこしいことをしたものだ

一人で店をするのは楽だったけれども
どうにも、一人で働くのも飽きて来た
だんだんと気分が冴えなくなってきて
こりゃ鬱になりそうだなと店を閉めた
アホ店主の笑えるややこしリスク人生

一ヶ月前に、ガーグルかなんか知らないけれど
新店舗への検索数が1000件を越えたので
写真など、店の宣伝をぜひして欲しいと連絡があった
そういう店にはオレは行かない
これから26年続けなければならない
しんどいし広告宣伝には興味は無い
デジタルは信用しないし廃れるだろう
まともな人間が
こころの優しい人間が
店に期待せず、説明を求めず
糞コスパだの何も望まず
働く側も、客に何も媚びない店
自然体の落ち着ける店をつくろうと思っている

タバコはどこで吸えばいい?
どこに捨てればいい?
と、聞かれたら、、
タバコは嫌いだから店では吸うなとオレは言う
客は、煙いから外で吸えと言えばいい

自分の身は、自分で守れ
いちいち知らんがな、自分で考えてくれ
という清潔清楚な大人の店作りに向かう
心にギャグの拳銃を持って