吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

2022年12月30日晴れ

仕事納め
従業員に
それぞれ気をつけて勝手に帰りなさい
“来年も普通だ”の一言
”よいおとしを〜っ”と
普通に言える人はすごいよなぁと
あれは恥ずかしくて言えないな、、
イトウと話す

家に帰りいつも通り
普通に酒を呑み寝る
六時に目が覚めて朝風呂つかり
洗濯三昧台所掃除して
8時の鈍行電車で帰る
観光客や登山客が結構いた
うたた寝の隣の男の肘が脇腹にあたるので
肘で殴ってやろうかと思いながら
わざと肘を当ててやり
頭のわるい輩だと
なんども小突いて起こしてやった

チャリで家に戻ると
家族はそれぞれに
年末の掃除をしておるので
帰宅すぐさま50メートルホースで
毎年恒例の家まるごと放水作業
シャッターを下ろして
屋根下からズバズバ放水で
壁から何もかもの汚れを落とす
気持ちがいい
平屋の家も喜んでいる
窓も何もかもスッキリ
小屋部屋の天井の埃を掃除して
ヒノキの梁をごしごし水拭き
薪ストーヴを掃除して終え
担当の風呂壁洗浄に移り
天井から床下まで
赤カビをごっそり落とす
これで男子のオレの任務は終了

さて、身体の掃除
海抜600メートルの山へ
山水を汲みに行く
旨い酒を呑むには
割水の新鮮な味が大切だ
男子たるもの水が命
がぶがぶ山水呑んで顔も洗い
山のワンコイン源泉温泉に寄る
広々の温泉でじっくりと目を瞑る
ケツの痛み膝の痛み太股の痛み
それぞれの部位を感じながら
湯中でストレッチを施し深呼吸
一年の疲れを落とす

ロビーのお姉さんに聞くと
元旦から営業しているとのことで
新年の一番朝風呂に
家族で連れて行くとする
男は、生活的責任をこなし
家族にグダグダ説明顧みず消える
我が道をあっさりと
光りを求め、ひとり行くのみである
今日、旨い酒を呑むために生きるべし