吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

アルミニウムの匙

天気予報全部ハズレ
朝からずっと雨模様
紹介された針注射の治療院へ行く
鍼治療は保険が効かない
注射にすると保険が効く
良心的な院長さんで
生まれてはじめての鍼治療
相当プスプス刺された
全身チクチク痛かったけど
治療はすぐに終わった
午後急にドシッと鉛を担いだように
睡魔に襲われ爆睡

夕刻起きたら
びっくりするくらい
身体が落ち着いていた

鍼治療は凄すぎる
会計は1050円
これは、続けなきゃと思った

雨の日は読書
東京新聞で吉田戦車の新規連載4コマが始まった
嬉しくて30年ぶりに懐かし購入して予習
ずっとニヤニヤ笑っていた
中1の長女もハマってしまい
ずっとニヤニヤ笑っていた

雨の日読書
昔の詩人、尾形亀之助を読む

「彼は待っている / 尾形亀之助」

彼は今日私を待っている
今日は来ると思っているのだが
私は今日彼のところへ行かれない

彼はコップに砂糖を入れて
それに湯をさしてニュームのしゃじでガシャガシャと
かきまぜながら

細い眼にしわをよせて
コップの中の薄く濁った液体を透かして空を見るのだ

新しい時計が二時半
彼の時計も二時半

彼と私は
そのうちに逢うのです