吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

鼻唄

家の座敷から富士山をチラ見できる
山梨県は、韮崎市あたりにいくと迫力的な感じで見える
富士吉田のあたりに行くと
それはそれは圧倒的で近すぎてびびる
あの辺にお住まいの方々は、朝起きて歯を磨き
窓を開けた瞬間に、うわっ富士山っ!と
いちいちびびるだろう
毎朝驚いていると、寿命が縮まるかもしれない
んなことはないか?慣れてるもんね、、
慣れほど怖いものはないと言うけれど
見過ぎは注意だね
こないだ運転中に前のトラックを見て
うわっ!とへたれ気味にびびったけれど
お〜ピシッと格好いいなぁ〜と思った
海峡と聞いたらたまらんよなぁ〜
海の狭間だぜ、そりゃあたまらん
あんた教えてくれるかね?男の生き様を

山の景色も紅葉でなんともいえない景色になってきた
秋は読書と言うけれど、ぜんぜんページが進まない
眼の手術後なのでしばらく慣れるのに時間がかかりそうだ
焦ることはない
爺に近づいて行く感じはいい
若手の頃は考えなかったが老いて行くのが楽しい
考え方や脳を固くしない様に
色んな景色を見聞きしていきたいものだ

左官屋のおっちゃんに
オレ小屋の壁に塗料を塗ってもらっている
このおっちゃんは五年前も塗った
無口で人の良さそうな雰囲気がいいので
またお願いした
塗る塗料は自分で考え選んで、これでと相談する
今回はキシリトールを塗ってもらっている

おっちゃんは、鼻唄まじりで塗る
鼻唄が聞こえだすと
今の仕事のリズムが良いのだなと感じる
おっちゃんは少し片足が悪そうで
耳も遠いしオレの話を何度も聞き返す
おっちゃんの雰囲気を察しながら
自分のリズムは捨てて話すように気をつけている

人の人生には色んな景色がある
色んな人の考えや景色を観察していたい
歳を重ねるごとに
自分の考えや景色も拡がるだろう
そう思ってないと人生が楽しくない気がしている