吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

クジラの骨の街

自慢じゃないが
若い頃は女殺し、口説きの名人と言われたこともある
しかし、今となっては、、
鬼も殺せない様な
愚かな男になってしまった
情けないものだがしかたがない

店舗探しと引越しでダブル忙しい
だんだんと店舗にも光が見えてきた
このところ大先輩を引きずり回し
物件二軒を見てもらった
一緒に見てほしいというと
忙しいのに、ささっと動いてくれる
ほんとに、だめな自分は
先人に恵まれている
ありがたいことだ、感謝あるのみ
今日は、先輩二人がやってきて
酒を呑みながら話し合う
我が店の宝、滑車を作った男
氏は生き方が最高に面白くピュア

この設計士と大工のツインブラザーズ
素晴らしい仕事ばかり手掛けている
最近は、国立の名店地球屋さんと
国分寺の名店ラヂヲボックスさんも手掛けたそうだ
行ったことがないので、ぜひ呑みに行ってみようと思う
うちの店には、比べられる余地もないけれど
何故か、海風は気にいってもらってる
氏は、この店を造った思い入れが強いんだと言う
オレが勝手なことばっかり言いながら
面白い店を作ってもらった恩があるので
次回もこのツインブラザーズで面白い店を作る予定だ
当然滑車エレベーターを導入する
やっとアイデアが溢れてきた
研ぎ澄ませていこうと思う

今日思い浮かんだ言葉は
”吹き抜けの滑車”
景色はこれから考える

昨日三人で話し合った建物の魅力
それは表現しない美しさだった
人が一番心地よい環境を造ることとは
自分を出さない表現
同感である
ツインブラザーズは古酒をのんで
爆笑を繰り返し、気分良く帰っていった
自分も楽しく焼酎10杯呑んだけど
全く酔えずに電車に乗って
新しい遊牧民の家、昭島くじらで降りる
布団とストーブしかない部屋で
とりあえず湯呑で寂しく一人酒を呑んだ
悪くなかった
深夜、へべれけで
やっと閃いてきた、オレはやるよと
家族に電話して切る
素晴らしい会話のいい夜だった
ありがとうと想う

朝起きたら、ここでも富士が見えた
明日、大都会昭島クジラに引越し