吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

犬がアホを見ていた

事務仕事を済ませて
木工地獄アトリエの改造
なんだかんだと工具やらのモノだらけで
えらいことになってきたのだ
全てを外に出して大掃除

モノが溢れて
整理整頓できない人がいるが
それには簡単な理由がある
置く場所があるからモノが増えるのだ
棚やら何やらが多いから
置きすぎてしまい
はては片付けられないということ

この逆で
じつにシンプルな人もいる
部屋を見渡してもスッキリと
ほぼ何もない部屋もある
これは一種のスッキリ病みたいなもので
モノがあるとストレスになってくる
部屋に何もない人は
飾り付けやらのセンスが無い人もいる
衣類からしても物のセンスが無いから
何も置くのが嫌になる
少しだけ何かを置いても
これまたセンスが問われてしまい
じつに目立ってしまうので
センスナイナイ恐怖症となるが
こうなってくると
我の人生さえも楽しくないので
もう完全に開き直ればいい
これもリスクと勇気が必要なのだ

あまりにも物がないというのも
本人はいいけれども
何処か、侘びしくなってくる
貧乏はいいけれど
心の貧乏は良くはない
だから人間は、自分と違う人と居る
近頃の世間では
“おひとりさま”と言いなさるが
なんだかなぁと思う

人それぞれだけれど
自分なら犬でも飼いながら
ずっと話しかけているだろう
生活を面白おかしく彩ることは大切だ

車泊に向けて試行錯誤中
全国の道の駅を知りたいので
道の駅図鑑を問い合わせたら
ネットでは買えない仕組みになっていて
道の駅でしか売っていない
いいねぇ、いいねぇそういうの
オレ好きだなぁと
できれば
その場現金払いだけにしてほしいね

近所の道の駅に問い合わせると
もう売り切れだと言うではないか
何処にも無いのかな?と思ったが
山の道の駅に問い合わせると
二冊だけ残っていると言ってくれた

これは
無くなる前に急がないといけないぞ
急ぎで標高1170メートルの道の駅に向かう

途中の山々では雪が積もっていて
気温はー3℃寒い寒いと急いで向かう
店員さんに
”電話の人ですね”と言われ
白い息を吐きながらアホ面でこの男
”あっそっ、そ、そ〜です”と慌ててしまい
店員さんに急いで来たのが
ばれてしまった

去年までのが一冊残っていたので
せっかくなので二冊購入して
余裕な感じの演技をしながら
ふわっさ〜っとカネを払い
さささ〜っと逃げたのだ

川は凍りついていたし
空気は透き通っていて
鼻毛が凍りつきそうだったけれども
これで調査できるので
いよいよ車泊の旅も近い
ニヤニヤしながら茶をすすり
悪さを考えているガキの気分
家族と飯を食いながら
酒を呑み呑みオレは吠えた

オレは
もう家庭も社会も何もかも捨ててしまい
大きな旅に出るからな
引退後のゆとりの生活なんぞ
どうでもいい糞人生だ
男は今を輝き生きる動物なのだから
男は、ロマンの道へ突き進まなければ
いけない
まさにロマンポルノの道なのだ
と、さんざん吠えたけれども
家族女子部は口あんぐり
“行ってらっしゃ〜い気をつけて〜”と
ドラマに夢中だった

とりあえずは
寒い場所で寝れるかどうかの
お試し車泊をしてみようと思う
お茶パックは必要だな、、