明日は家中の床をワックスで磨こうと
昨日から決めていた
朝５時に目が覚めて
布団の中で塗る順序を考えていた
ワックスは乾くのに２時間はかかる
塗ってしまったらもうそこは通れない
順序を間違えるとえらいことだ
置いていかれたアホな男になってしまう
なんとか計算通りに磨き終わり
床が乾くまで、病院へ健康診断へ行った

六年前の大怪我で一年間苦しいリハビリをしながら
生きる意味を考えさせられたので
身体の大切さが身にしみている
神様に、お前の身体はお前だけのものじゃない
何を一人偉そうに生きておるのだ
まだリハビリが足らんのか？
もう一回やるか？と
言われているような心持ちになったので
六年前から３ヶ月に一度
血液検査、健康診断を予約して
毎年、同じ日の人間ドックを予約する
こんなアホでも食生活も考えながら
人のために生きることを考えるようになった
隣り合わせの覚悟はできているが
あと54年必死で薬の粒を何個も飲んでも
自分の足で歩けるように
生き続けなければならない
泥のような吐きだめの醜い世界と
涙が溢れるような美しさを見る為にも
自分の足で歩き続けなければいけない
だから、自然の神様も見ているし
日々キッチリきちんとしなければいけない
まぁえらそうにそう思っている

昨日はラオスのビエンチャンへ行った
メコン川の夕日がきれいだった
ラオス人はシロアリのたまごを食う
すっぱくてトロトロしているらしい
チマキを買いに来たおばさんが
仮面ライダーのようなバイクで止まった
日本人か？いっぱいチマキを買ったから食え
食えと何度もチマキを差し出して言う
ラオス人は人が喜ぶ為に生きるのがあたりまえよ
托鉢のお坊さんが家に来たらあげるのだから食えという
シロアリのたまごを食えない様な人は
ラオス人じゃないと言っていた

バスの停留所で
ラオス人の青年が僕はタイへ留学しているので
休みの間実家に帰っていた
家族が、お土産にもち米を精米してくれたから
バスでタイへ戻ったら
タイ人の彼女と、もち米を食うのが楽しみなんだ
と、嬉しそうに言う
それにしても重そうだ20kgはあるだろ？
なぁ〜にバスに乗ったらへっちゃらだよ

なるほどね
人のために生きている