パンケーキにモンブラン
オムライスにハンバーグ
サンドウィッチにナポリタン
クリームソーダにホットケーキ
フルーツパフェにモーニング
仕入れの途中の国道沿い
夢のような喫茶店を見つけてしまった
気になっていたので
朝早く起きてバンで突っ走る
朝の六時に開店している
まるで昭和の軌跡のような店だ
ワクワクしながら
モーニングホットコーヒーを注文
内装もじつにオレ好み
クラシック音楽が家具のように
静かに響いていた
家にいるような感覚
店員のオネエチャンも
じつに素朴で無理がない
マニュアルのようなサービスは皆無
”モーニングを注文すると
二杯目のコーヒーはサービスですっ”
と言ってくれた
コンビニやファミレスの機械式のコーヒー
あれ美味しいかい?と自分にいつも聞いている
美味しくないよな
コーヒーくらいちゃんと淹れろよ
ちゃんと作れよと思うんだ
時間がないからしょうがない?
便利?合理的?コスパ?
んな糞みたいな人生なら捨てろ
吐いて捨てるような日々は捨てろ
きちんと眼の前の
己の日々の生活を彩れよと思う
玄関の靴は揃えたかい?
格好良く清潔に生きろ
だな、、
美味しいコーヒーだった
優しい味がした
ザ・幸福
至福の時間、喫茶店の至福の愛
いい店だ
モーニングセット
こんなに食えないよ
パンケーキにモンブランソース
夢の世界だった
何から何までオレの好きな景色だったよ
こんな場所で
彼女と初デートなんかしたら
嬉しいだったろうなぁ
息子や娘に紹介しよう
ここでデートすればいい
誠実な会話、やさしい仕草
美しい恋が芽生えるわけだ
静かな喫茶店は良い
こういう店だけ信じていたいよ
本物だよ