吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

生活の日

女子部東京旅行
殴る娘企画
夏休みもそろそろ終わるので
楽しい思い出にと
新大久保の韓国街
トッポッギとチーズドッグ
原宿キディランドとミナポルホネン
キッチリしばき倒しの勝負に行くとな

なんで?トッポッギ?
買って作ればいいだろ?
と、言うと
ホンモノは違うからなとおっしゃる

電車で母さんと二人で行くと言う
一人セレブの姉ちゃんは?
都会はしんどい行く気にもなれない
テスト疲れで家で寝てるとな、、

この猛暑の大都会
田舎の空気に慣れたものは
たぶん身体が持たないだろうと察知する
なれたオレでも
あの人混みの日々がきつい

優しいオレは前日考え
送り迎えのアッシーに徹することにした
父親らしいことを全然していないから

前日深夜、山梨へ戻る
翌日早朝畑仕事
朝九時にキディランドへ向かう
殴る娘、基本車に乗ると
景色なんぞどうでもいい
寝るのみ
草茫々の畑から車に乗り込み
瞬時に爆睡
起きてドアを開けると
そこは原宿キディランドであった

視界は、草の地から、目の前がキディランド
一歩目がアスファルト
驚愕の別世界
だめだだめだ
首にタオル巻いた人がいない!
首に巻いたタオルを二人
捨てるように慌てて外す

初めて見る自転車配達フードデリバリー
うっわぁ〜ウーバーイーツだっ!
ほんとにいるんだな!!
驚きとともに原宿に消える

すべてを終えてやりきったと電話が来る
アッシーが迎えに行く
トッポッギは美味かったし
チーズドッグのチーズは
めちゃくちゃ伸びるんだと満足
クタクタの状態で車中爆睡
アッシー車で田舎へ戻る
良い思い出ができたらしい

夕刻は涼しいので、オレはタフに草刈り開始
少し疲れているが、怪我しないように
最善の注意、気を抜かず
男は、やるべきことをするだけだ
店の外置きのメニュー看板も作る

疲れているが涼しい山へ
標高820メートル
オレの秘密の場所で山水を汲む
後ろから練馬ナンバーの車
男女二人降りてきて
お〜冷たいと大騒ぎ
自然の神様が宿る神聖な場所
貴様らが来る場所ではない
殴るぞ貴様ら、という目で
睨んでやった
急ぐように車に乗り込む
生涯、幸せを掴めぬ奴らが帰った
自然は観ている

オレはゆっくりと感謝しながら水を汲む
募金箱へお金を入れて
ありがとうまた来ますよと
感謝の手を合わし
何も残さず何も汚さず
我の姿を静かに消すべし

車に水を積み込んで
朝起きたら仕事で東京へ向かう
少し疲れているけど
日々が嬉しい
嫌なことはしない
やりたいことを
生きたいように生きること
なぜか
昨日からずっとWILCOのメロディー
が、ずっと頭で鳴っている
都会に居ても鳴っていたし
山の上でも鳴っていた
気持ちがいいからだろう
空に向かっていくような
気持ちよく開放的ロマンチック
永遠に続く景色
何も起こらず何も引かない
そういう音楽は素晴らしい

部屋の明かりを消してくれ