吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

110の王

子を育てているのか?
子に育てられているのか?
人生は、よくわからない
子持ち昆布の様なオレでも
この国で生きる子供達の将来を想うと
ついつい悲観的になってしまう
子供が不安になるような社会を作るなよ
と、いつも思うのだ
だから選挙に行くのだけれど
ほんと、世界的に見ても
子供に優しくない国だよ

都会にいると
毎日昼に朝飯を喰う
きちんと自分で作る
基本、キッチリしているが
何にしても、面倒くさいから
キッチリしているだけ
自分で数値を出した
茶碗一杯分の米を計り
水も計って炊く
二個のタイマーで
時間設定も決まっている
作りおきは絶対しない
食べることに追われるからだ
皿も全て同じ場所にある
手順も決まっているのでストレスがない
こういう男は結婚できない

おかずだけは日々変える
今日はアジの開き
味噌汁の分量も決まっている
食材が残ると
処分が面倒くさい
洗い物も面倒くさい
とにかく面倒くさいから
そうなってしまう
でも美味い

自宅では
台所の配置が自分的ではないので
ほぼ、料理はしない
男は、そういうものだ

ひとり暮らしのある人は
家では料理はしないと言う
今では、コンビニに野菜サラダもあるし
それを買ってきて朝飯を喰って
夜は居酒屋で喰う

ある人は
物価高で家計も苦しく
遂に、自分のお小遣いが半分になって
ついつい子供を叱る口数も増えたと
嘆いている
居酒屋の回数も半分に減ったと
嘆く人もいる
庶民の末端のこっち側も
客数が減り
この物価高と経済を嘆いている

コンビニで、コーラが170円もしたので
イラッときたので
もうコンビニ行かない宣言をしたが
先日、車を降りたらマスクを忘れていたので
コンビニでマスクを買った
今年は、その一回きりで
まったく行っていない
昨日
高速道路の手前で古い自販機があった
コーラが売っているのが
ふと気になって車を止めて見に行った

ガッツポーズだった
見ろ!これを!
これが、あたりまえの人間が経営する
庶民に優しい自動販売機だ!
オレのビッグ・カルピス・ソーダ!

これがまっとうな値段だと
優しさを確信したのだ
オレは間違っていない
ガチャンとコーラを買った

また寄らせてもらうぜっ!
あばよっ!と
コーラを握りしめて
反骨男は、男らしく立ち去ったのだ

金を払えばいいだけではない
金だけではない生き方もある
皆も気骨を持って、しつこく生きろ!
男は110円のドリンクを飲むべきだ
カシャッ!!
もう一枚、寄りで撮ってやった