吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

助けられている

女子部の起きてこないうちに
湯を沸かし、朝のほうじ茶を啜っている
六時を過ぎると洗濯機を回し
ラジヲのニュースを聞く
地震速報を延々と流している
六時半のラジヲ体操は、地震のニュースで
切り捨てられたようだ
オレのルーティーン
リズムが狂うじゃないかと項垂れている

思うに、この国のニュースは過剰すぎる
小さな子供が、行方不明になると
延々に捜索情報を流し
それはそれは可哀想と思うように
視聴者に訴えかけているようで
気持ちはわかるけれど
この国の嘘だらけの政治家や
真実の報道や、世界に対するニュースを
きちんと流せよと思うし
地震にしても、
もはや恐怖を感じるような文面をアナウンサーが読む
”命を守る行動をとってください!
子供、お年寄りに声をかけてあげてください!”と

あたりまえだろ?馬鹿かおまえは?
自分で考えろとオレは、つっこむ
地震大国だ
オレなら、自分で全部できるし
米と水さえあれば生活できるだろう
とにかくだ
幼稚すぎるのだこの国は
何もかもが幼稚な国だ
以下同文ということだ

長女が、18歳になって
自分の考えでアルバイトを始めた
オレの子供の頃とは
時代が違うのだから良いも悪いもない
オレは娘に一言だけ伝えた

よかったな
働くということはな
人の役に立ち、喜んでもらえて
お金を貰うものだから
お金と、働くという意味を学んできなさい
と、言った

オレの子供の頃とは別世界
15歳の頃、
ギターを買う金が欲しくて
朝三時に起きて暗闇の中
自転車で配達所に向かい
大人にまみれて働いて金を稼いだ
この国は金だな、
と希望を掴み取った気分だった
高校生の頃は、いろんな仕事をこなし
学校へ行く暇もなかった
教師と交渉を続けて出勤日数の駆け引き
みたいな感じで
なんとか卒業はできた
17歳頃には、毎月15万円ほど金を稼いでいて
大人になったら金稼ぎは簡単で余裕だなと
学生の身分をなめ切っていた
で、現在に至るだな
下落の人生はいいものだ

娘は、駅ビルの焼き鳥惣菜店で働いていて
初日から、売れ残りを頂いてきた
レバーを20本持って帰ってきた
本格的なお店のようで
炭火でキチンと焼いていて
これは、酒のつまみに最高だなと
喜んでうまいうまいと喰っていた
でも、三本しか食えない
オレあんまり焼き鳥とか焼肉とか
喰ないんだと思い出して
アホだなぁとボケている
同じ味は飽きるのだ
あんなもの3本喰えば充分満たされる

翌日は、惣菜弁当三部作を持ち帰ってきた
嬉しくて喜んだ
昨日は、朝昼晩と3食頂いた
賞味期限なんかどうでもいい
腐ってなければ食えるのだ
世界を旅すればわかる
何もかもが過剰に反応する国だから無視
おかげで、一日分の食費は浮いたし
全部手作りで添加物もなくて美味しかった

でもさ、こんなの毎日食ってたら
栄養摂りすぎで病気になるだろう
オレはね、質素でいい
自分で作った一汁一菜のほうがいい
しかし、三部作は惹かれる

↑朝ね

↑昼ね

↑夜ね

夕刻、近所のおっちゃん夫婦に
山の天然のタラの芽を採ってきたから食べにこし
と呼ばれる

酒持参で食す
最高に濃厚な味のタラの芽で
美味い美味いと塩かけて喰った
小屋に戻り音楽を聴きながら
良い夜だなと、泡盛を呑んで寝る