吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

ひとりで時代に挑みなさい

近所の70代のおっちゃんが
ゴーヤーを取りに来いというので取りに行く
あばしゴーヤーだった
このおっちゃんは好奇心が凄くて
何にでも手を出すので見ていて面白い
竹にはまると竹小屋を作り出すし
波乱万丈のおっちゃんだ

学生運動真っ只中で育ち
ガソリンスタンドで働きながら
オレと同じく
金銭的な親の援助は全く受けずに
自分の稼ぎだけで夜間の大学を卒業して
イギリスに留学してヨーロッパ中を放浪して
日本に帰り一級建築の道へ進んだ
根っからの自立心の塊の男で
オレと気の合うおっちゃんだ

酒を呑みながら
政治、宗教、世界観から
女、エログロ、口説き方
オカマ、ゲイから変態者
ケツの穴論まで
会うといつも楽しい酒になる
経験と多知識の爺さんほど
面白い人間はいない
覗いてみると
また小屋がえらいことになっていた

今は暑くてどうしようもないというので
秋になったらここで呑もうと言う
曰く、家族は、もう呆れ果てているそうだ

はやくオレみたいに
好き放題、勝手気ままに生きなさいと
笑うて帰る
言わせてもらえば
この国の家庭や人間関係の構築
育て方、愛情、無償
自立、全てに於いて
柵の中の思考であって
幼稚極まりなく
幸せのレベルでは
世界に通用しない

まともな人間は
自分を見殺しにしてでも
人の為に尽くす
本質の愛を知っているからだろう

都会で生活していると
家に戻ると同時に
もうたまらなくエアコンで涼み
一日中つけている
暑すぎるのだからしょうがない

しかし、同じく田舎も暑すぎるのに
なぜか、昼間エアコンをつけない
必死で汗と格闘している
なんでだろう?と思う

気温は同じでも何かが違う
景色のせいだろうとも思う
おそらく、自身
自然と同化したいのだ
勝てないと思いながらも
この暑さと闘いたくなる
そういう気概が出てくるのだ

これは、人間的には
素晴らしいことだと
汗だくで思っている
おかげで食欲が出ない
今朝は、土井善晴の様に
トマトの味噌汁を作る
家で取れたトマトとオクラを
オイルで炒めて塩をふる
おだしは入れない
トマトの甘味がダシになる
自家製味噌をちょいと入れて
貰ろうたカステラと朝食

ほんに美味しいお味噌汁
冷蔵庫で冷ましておいて
夜は、冷し汁なのだ

ちなみに先輩に貰うた
アバシゴーヤーよりも
今朝のオレのゴーヤーのほうが
ビッグダイナマイトだった

全ては、オレの力と
育てる愛情のほうが
勝っているということだろう
調子にのっておいたほうがよろし

何を、どの様に理で話そうが
男の人生は、勝ちと負けだ
そして、明日は転ぶのだ
それも良し